第6回阿波しらさぎ文学賞の受賞作が17日発表され、大賞にあたる阿波しらさぎ文学賞を坂崎かおる『渦とコリオリ』が受賞した。

「第6回 徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞」は、徳島新聞社と徳島文学協会が主催する文学賞であり、最終選考委員を芥川賞作家の吉村萬壱や小山田浩子らが勤めることなどでも話題となっていた。また、第二回の大賞は、破滅派同人の佐川恭一が受賞している。応募作品の条件は、未発表の小説で、徳島の文化・地名・歴史等を盛り込むことが条件となっており、これを機に徳島に取材に行く作家も存在する。今回も全国および海外から427件の応募があり、最終選考では16作が通過していた。

選考結果は8月17日に徳島新聞紙上で発表され、大賞にあたる阿波しらさぎ文学賞は坂崎かおる『渦とコリオリ』に送られた。また、徳島県内在住者と徳島出身者を対象にした徳島新聞賞は幸田羊助『聖域』 が選ばれた。25歳以下が対象となっている徳島文学協会賞は、今回は該当作なしとされた。

今回の受賞作である『渦とコリオリ』と最終選考委員4人の審査評は8月26日付、『聖域』は27日付の徳島新聞と徳島新聞電子版でそれぞれ紹介されることとなっている。受賞者それぞれの今後の活躍に期待したい。