2年ぶりとなる今年のノーベル文学賞について、アンデシュ・オルソン選考委員長が内情を語った。

選考委員による不祥事と腐敗により、2018年度の開催が見送られていたノーベル文学賞であるが、2019年10月には再び開催されることとなっている。また、その際、2018年度と2019年度の2年分を2人同時に決めることも明らかとなっている。現時点での選考の内情についてアンデシュ・オルソン選考委員長は共同通信の取材に対して「8人に絞られている」と語った。また、その8人に至る約180名の候補の中には日本人が確実に含まれていたことも示唆した。ただし、絞られた8人の中に日本人もしくは(カズオ・イシグロの様な)日系人が含まれているかは明らかではない。

ノーベル文学賞の日本人最有力候補としては、毎年に渡り村上春樹の名が挙げられており、一種の文学的風物詩となっている。ノーベル文学賞が開催されなかった2018年には代替的存在として「ニューアカデミー賞」が開催され、マリーズ・コンデが受賞したが、この時村上春樹はノミネートされたものの選考を辞退している。今年のノーベル文学賞は一体誰が受賞するのか、是非期待して10月を待ちたい。