破滅派同人・佐川恭一の初期短編集『スカーレット・ヤングスター』が本日、惑星と口笛ブックスより電子書籍で発売された。

佐川恭一の新作短編集刊行予定については先日お伝えしたが、本日、惑星と口笛ブックスより『スカーレット・ヤングスター』が電子書籍として刊行された。女子高生らしき人物が掛かれている表紙はすわみさんによるものである。収録作は「光のそと」「ポートレート・オブ・ア・ジャパニーズ・ファミリー」「冷たい丘」「講師と女生徒」「公園」「饗宴」の6作品となっている。本書のタイトルは以前の「光のそと」仮題から変更される形となった。

惑星と口笛ブックスは『スカーレット・ヤングスター』について、「行儀の悪い作家佐川恭一の超青春小説集。 これはこれまでになかったものである。ピーテル・ブリューゲルやボスのごとく現代の若者を描くこの作家を試しに読んで欲しい。俗からきざす聖性、不思議な抒情を。行儀の悪い作家がいま文学に新しいテイストを携えてやってきた。」と紹介しており、その文学性が的確に示されている。是非、お読みいただきたい。

また、佐川恭一は破滅派からも電子書籍を刊行中である他、『小説すばる』でコラム『愛すべきアホどもの肖像』も連載している。是非こちらも読めば、佐川恭一ワールドがより深く楽しめることだろう。

佐川恭一の短編集『スカーレット・ヤングスター』はAmazonで好評販売中である。