有名な児童文学「クマのプーさん」シリーズの舞台のモデルで知られるアッシュダウン・フォレストで、28日夜に火災が発生した。現在は鎮火している。

火災が発生したのは、イギリス南部イーストサセックスのハートフィールド村近郊にあるアッシュダウン・フォレスト(アッシュダウンの森)である。28日夜に原因不明の火災が発生し、一部が焼失したものの、29日までに鎮火した。死傷者などの情報は入っていない。今年2月にも原因不明の火災により一部が焼失したが、関連性などは不明である。

アッシュダウン・フォレストは、A・A・ミルンによる児童文学シリーズ「クマのプーさん」シリーズの舞台のモデルで知られている。すでに風刺雑誌『パンチ』の副編集長やユーモア作家として活躍していたA・A・ミルンは、1925年にハートフィールド村にコッチフォード・ファームという別荘を持ち、以後息子のクリストファーら家族とともに度々この地で過ごしていた。この経験が「クマのプーさん」の描写に繋がっているといわれている。その後、クマのプーさんは広く知られたキャラクターとなり、ディズニー社によるアニメ映画化でさらに世界的な存在となった。