高知県立文学館では、9月15日から「寅彦先生に学ぶ天災展 天災は忘れられたる頃来る」を開催する。
物理学者として、また夏目漱石と関わった随筆家としても知られる寺田寅彦(1878~1935)は、「天災は忘れられたる頃来る」の格言を残している。寺田は1923年の関東大震災を上野で体験し、その際に自らの安全を確認すると、地震の揺れに注目して意識的に体感し、その後も東京各地で被災の状況を確認した。その後、「津波と人間」「天災と国防」と言った、天災と人間の関係に着目した本も出版している。
「寅彦先生に学ぶ天災展」では、そのような寺田の人間像と防災に対する意識を紹介しつつ、今後の防災についても考えて行く催しとなっている。開催期間中は講演会や、地震体験車に乗れる防災イベントなど様々なイベントも行われる。日本は地震大国と呼ばれ、また今年も台風による水害や大地震などが相次いでいる。「寅彦先生に学ぶ天災展」は防災に関する意識を改めて考える良い機会となるだろう。
企画展「寅彦先生に学ぶ天災展 天災は忘れられたる頃来る」は高知県立文学館で9月15日から11月4日まで開催される。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。
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