戦後日本を代表する思想家、故・吉本隆明の思想や愛用の品々を紹介する資料展「10分で出会う吉本隆明展」が、千代田区立図書館で4月25日から開催されている。
「戦後日本最大の思想家」と呼ばれた吉本隆明(1924~2012)が亡くなってから5年。今回、千代田区立図書館は、吉本隆明全集を刊行中である晶文社と協力し今回の資料展を編成した。吉本隆明は「共同幻想論」など様々な思想書や文学を残し、未だに多くの人々の記憶に残り影響を与え続けている。その広い業績のために一見近寄りがたい雰囲気を感じる人々も若い世代を中心に多いかも知れないが、展示では一見難しく見える壁を取り払い、吉本隆明の思想を分りやすく説明することに気が払われている。
展示では愛用の品々や書斎の写真などもあり、思想家ではなく一人間としての姿も紹介されている。また、吉本隆明に影響を受けた人々の著作も紹介されており、一部を除いて借り出しも可能である。意外な人々との繋がりも見えて、吉本隆明を通じた新たな発見に繋がるかもしれない。期間内の5月26日には、思想家の山本哲士氏による展示関連講演会「ビジネスに活かす『吉本隆明』」も開催される。吉本隆明と対談を続けてきた山本氏から思想の活かし方を学べるチャンスであり、こちらも要チェックである。
資料展「10分で出会う吉本隆明展」は、東京都千代田区の千代田図書館で7月22日まで開催。詳しくは下記サイトを参照の事。
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