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一色孟朗の投稿一覧

全17作(1/1ページ)
  1. 柘榴(五) 小説

    『柘榴』収録(完結済み) #幻想怪奇#純文学
    • 一色孟朗
    • 2ヶ月前 新着
    • 2,238文字
    • 読了4分

    丘を駆け上がると暗がりの中にボンヤリとねじ曲がった柘榴の木が見え、その傍に人影もありました。遠目からでも父だと私は確信して呼んだんです。しかし、父は振り返りもせず、ただ柘榴の傍らで揺れているだけ…

  2. 小説

    #幻想怪奇#純文学#第41回文学フリマ東京原稿募集
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前
    • 5,699文字
    • 読了11分

    古書店で見つけた、宛先不明の手紙。「この子は十三歳になります。そろそろ死ぬべき年です」 大正八年の自殺予告を書き直し

  3. 柘榴(四) 小説

    『柘榴』収録(完結済み) #幻想怪奇#純文学
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前
    • 1,134文字
    • 読了2分

    父は傍らのブリキ缶を寄せるとその蓋を開け、中からボロ布に包まれた小さな何かを取り出すと、膝をついてそれを穴に丁寧に入れ土を被せたのでした。あれほど丁寧に扱うなんてよほど大事なものに違いない、私は…

  4. 柘榴(三) 小説

    『柘榴』収録(完結済み) #幻想怪奇#純文学
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前 新着
    • 998文字
    • 読了2分

     私が小学校から戻った日のことでした。庭がひどく騒がしかったので、不思議に思って玄関に荷物を置いて様子を見に行ったんです。なんとね、丁度父が池の鯉を掴み投げているところに遭遇したんです。母の足元…

  5. 柘榴(二) 小説

    『柘榴』収録(完結済み) #幻想怪奇#純文学
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前 新着
    • 1,236文字
    • 読了2分

      戦後間もない頃。父は義弟、エエト、私の叔父と一緒にシベリヤから奇跡的に故郷に戻ってこれました。しかし、父は右腕を肩から丸ごと吹き飛ばされ、叔父は閃光弾で目を焼かれちまっていて。御上…

  6. 柘榴(一) 小説

    『柘榴』収録(完結済み) #幻想怪奇#純文学
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前 新着
    • 1,601文字
    • 読了3分

      ヤア、こんにちは。こんなところに都会的な人だあなんて珍しくってつい話しかけてしまいましたよ。ホウ、御友人の見舞いに向かわれるのですか。お優しいことだ。ナニ? 貴方が怪我をさせたの、…

  7. 小説

    #ホラー
    • 一色孟朗
    • 3ヶ月前
    • 1,450文字
    • 読了3分

    酷い雨だった

  8. しずむいし 小説

    #リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 4ヶ月前 新着
    • 1,252文字
    • 読了3分
    • 2件
    • 2件の評価

    お盆なので。

  9. はじめに 小説

    『無垢な悪』収録(連載中) #TRPG#リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 6ヶ月前 新着
    • 232文字
    • 読了0分

    この小説はネモスティアTRPG(原案:KMPA氏)をプレイした際の派生作品です ルルブ:https://kmpa.notion.site/nemositia?v=1f54c4c38e2e8033…

  10. 無垢な悪 4 小説

    『無垢な悪』収録(連載中) #TRPG#リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 6ヶ月前
    • 1,289文字
    • 読了3分

    久しぶりに再会した悪友は以前に比べて派手になっていた。斑に脱色された髪、左右の大量のピアス。 中学の時はクラスの真ん中にいようが前にいようが誰の目にも止まらないぐらい地味な奴だった。勉強もできた…

  11. 無垢な悪 3 小説

    『無垢な悪』収録(連載中) #TRPG#リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 6ヶ月前 新着
    • 1,240文字
    • 読了2分

    車内は朝から疲れ切った大人で溢れている。誰もが黙って揺られている中、よしお君の前の席だけが一つ空いていた。誰かしらが座りそうであるが恐らく人々は互いに接触するのが嫌なのかもしれない。一人が座るに…

  12. 無垢な悪 2 小説

    『無垢な悪』収録(連載中) #TRPG#リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 6ヶ月前 新着
    • 1,146文字
    • 読了2分

    駅へ向かうとベンチに老人が一人座っている。 年寄りは大体その辺にいる。あてもなくその辺にいて長い暇を無駄に消費しているけれど、もっと他にやることはないのだろうか。 まぁ、僕には関係ないけれど。 …

  13. 無垢な悪 1 小説

    『無垢な悪』収録(連載中) #TRPG#リアリズム文学
    • 一色孟朗
    • 6ヶ月前
    • 1,456文字
    • 読了3分

    おはようから始まり、そして張り付けられた笑顔で僕の目の前に朝食が置かれる。トースト、ベーコン、スクランブルエッグ、ちぎられただけの濡れたレタス。毎朝代り映えのないメニューだ。間抜けな顔をした猫の…

  14. 薄弱(三) 小説

    『薄弱』収録(連載中) #サスペンス#ホラー#ミステリー#幻想怪奇
    • 一色孟朗
    • 1年前 新着
    • 1,072文字
    • 読了2分

      小椋は上司の金谷のあとに続いて大病院の廊下を足早に歩いていた。時折すれ違う看護婦が不思議そうな表情を浮かべ、そしてすぐにアッと察する。 「なんでまたァ、こんな辛気臭いところなんです…

  15. 薄弱(二) 小説

    『薄弱』収録(連載中) #サスペンス#ホラー#ミステリー#幻想怪奇
    • 一色孟朗
    • 1年前 新着
    • 3,489文字
    • 読了7分

      それまで人の存在も忘れるほどに静寂であったというのに、突然森川夫人がヒステリックに叫ぶと同時に幾らかの食器が割れる音が屋敷に響いた。 何事かと山崎が駆けつけると、泣きべそをかきなが…

  16. 小説

    『薄弱』収録(連載中) #サスペンス#ホラー#ミステリー#幻想怪奇
    • 一色孟朗
    • 1年前 新着
    • 341文字
    • 読了1分

      神と共に生き、神と共に歩む。 いや、ぼくはただ救われたいだけなのだ。 手を伸ばした先に神はいらっしゃるのに、ぼくが触れることができるのは空虚と無数の白いフアフアした羽虫ばかり。 羽…

  17. 薄弱(一) 小説

    『薄弱』収録(連載中) #サスペンス#ホラー#ミステリー#幻想怪奇
    • 一色孟朗
    • 1年前 新着
    • 5,252文字
    • 読了11分
    • 2件

        「……デェ、不愉快であるからその女を突き飛ばしたと言うことかい」 ぼくの前でふんぞり返って座っている大男……小椋と名乗った刑事はぼくを睨みながら鼻で笑ったので、思わず…

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