斧田小夜による小説「食火炭」が7月8日に発売される、石ノ森章太郎によるSFマンガ『サイボーグ009』を原作とした小説集『サイボーグ009トリビュート』(河出文庫)に収録される。

 『サイボーグ009』は、1964年「週刊少年キング」7月19日号から連載が開始され、その後も「週刊少年マガジン」、「冒険王」、「COM」、「マンガ少年」、「週刊少年サンデー」、「SFアニメディア」など、複数の出版社のさまざまな雑誌で描きつがれてきた、石ノ森章太郎のライフワークとされる作品。誕生60周年を迎えることを記念して、斧田のほか、辻真先、斜線堂有紀、高野史緒、酉島伝法、池澤春菜、長谷敏司、藤井太洋、円城塔が集結。

 執筆者の一人で、『サイボーグ009』テレビシリーズ第1作(1968年放送)のメイン脚本家を務めた辻真先は、テレビシリーズ第1作の中でも名エピソードとして名高い最終回「平和の戦士は死なず」を自らの手でリメイク。

 斧田による「食火炭」は、「張々湖飯店を見舞った奇妙な出来事が、006=張々湖を過去へといざなう。」というもの。

 また、文藝別冊『総特集 石ノ森章太郎 増補新版』(KAWADEムック)も6月26日に発売される。

 豪華執筆陣に名を連ねる斧田のますますの活躍に期待しつつ新作を楽しみに待ちたい。