髙井ホアン(Juan.B)の”Railroad to Potalaka”(補陀落鉄道)が、オンライン文芸誌『Across the Margin』に掲載されたことが分かった。
本人がツイッターで明らかにした。
"Railroad to Potalaka" by Juan Takai — Across The Margin https://t.co/btKYGSf8kQ @acrossthemarginさんから
小説「補陀落鉄道」がカメイトシヤ氏の翻訳で、Across the Margin誌に掲載されました。ありがとうございます。Thank you.
老機関車と老山伏の対決と決着を描く小説です。— Juan.B@『戦前不敬発言大全』『戦前反戦発言大全』発売中 (@GreatJuanism) April 29, 2020
翻訳は、有志のカメイトシヤ氏が担当した。英題は「Railroad to Potalaka」。「補陀落鉄道」は書下ろし掌編小説であり、現時点ではAcross the Margin誌のみに掲載されている。明治維新と明治時代を通し、文明に抵抗する山伏と、相対する立場にいる蒸気機関車の交流と行く末を描いた小説である。1872年に実際に発生した御嶽山行者による直訴事件が脚色の上で背景として取り入れられている。
Across the Marginは、英語圏を対象にしたオンライン文芸誌である。幻想的な小説から超現実的な小説まで様々な分野を扱っている。「楽しく、機知に富み、新しい独特のアイデアでいっぱいになることを願って」サイトは運営されており、サイト名には「境界が存在しない場所」であるようにという願いが込められていると言う。サイトのトップに掲載されている、ノートからはみ出て行くタイトルがそれを象徴している。髙井ホアンの小説がAcross the Marginに掲載されるのは「眼鏡のない国から」「霊長の星」に続き三作目となる。
今後とも髙井ホアン(Juan.B)、そして破滅派同人の活躍に期待したい。
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