高橋文樹の短編小説「とどめの一滴」が、米オンライン文学誌「Bewildering Stories」に掲載されたことが17日に分かった。
というわけで、初の翻訳 "To the Last Drop" が公開されました! 英語が得意なみなさんはぜひ読んでください。https://t.co/ny5iLqWvVo
— いい曲だけど名前は知らない高橋文樹 (@takahashifumiki) June 17, 2019
高橋本人がTwitterで伝えたところによると、小説「とどめの一滴」が有志のカメイトシヤ氏により翻訳され、米オンライン文学誌「Bewildering Stories」の第813号に掲載された。
「Bewildering Stories」は2002年に創刊した、様々なジャンルの作品が集う老舗週刊オンライン誌である。Bewilderingとはつまり「当惑」「途方に暮れる」を意味するが、これは「形にはまらない文藝を求める」というメッセージであるとサイト側は主張している。また、自身を大学の様に例えてもいる。成功をもたらすことだけを追求する企業や投機的な機関ではなく、自身の手によって成功を定義し達成していくことが、「Bewildering Stories」に投稿する作家に求められている。
「Bewildering Stories」のウェブサイトとしての作りは若干懐かしさあるいはWeb2.0以前の趣を残す構造となっているが、これもむしろ形にはまらず己の道を行く人々の意思なのだろう。
小説「とどめの一滴」の日本語原版は破滅派にて現在無料で読むことができる。2017年10月度合評会で投稿された、細菌的SF小説である。
高橋文樹のこれからの更なる活躍と、破滅派同人の発展に期待したい。
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