新潮 2017年10月号
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今号より上田岳弘の新連載「キュー」がスタート。シンギュラリティへのカウントダウンがはじまった人類にまつわる小説とのこと。こちらはYahoo!JAPANとの共同企画で、雑誌とウェブとの同時連載という肝煎りの試みとなっている。Yahoo!による特設ページはこちら。
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ほか創作に橋本治、辻原登、山下澄人(戯曲)。山下は劇作家としてのキャリアが長いが、活字として戯曲を発表するのは今回が初だという。
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評論では、今福龍太の論考「新しい宮沢賢治」が今号から新連載。
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野田康文による金井美恵子論も。
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エセーに安部ねり、石戸諭、上岡伸雄、高橋義隆、松本敏治、山田由梨。
文學界 2017年10月号
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特集は『死ぬまでに絶対読みたい大長篇』。超有名でありながら途中で挫折してしまった読者も多いであろう古今東西の大長篇小説について、あらためて読書ガイドを掲載している。取り上げられているのは、「カラマーゾフの兄弟」「白鯨」「源氏物語」「戦争と平和」「重力の虹」「失われた時を求めて」など。
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創作に石原慎太郎、高樹のぶ子、椎名誠、今村夏子、早助よう子。高樹の掲載作は毎年恒例の朗読会のために書き下ろした作品だ。
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エセーは朝吹亮二、川崎徹。
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与那原恵は、国際養子に関するノンフィクションを寄稿。
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人気俳優・長谷川博己へのインタビューという文學界らしからぬコンテンツも。公開直前の出演映画『散歩する侵略者たち』(黒沢清監督)について語っている。
群像 2017年10月号
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目玉の創作は西村賢太の中篇「夜明けの川に落葉は流れて」(146枚)。例によってというべきか逆に新鮮というべきか、無気力なフリーターが主人公。
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もうひとつの創作は中村太郎で、こちらも中篇(126枚)。正体はよくわからないが、群像公式サイトによると「娯楽小説の某名匠」による覆面作品らしい。
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多和田葉子×和合亮一×開沼博による特別鼎談「ベルリン、福島」は、原発事故と文学をめぐる対話。
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リレーエセー「私と大江健三郎」は加藤典洋が担当。
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いとうせいこうの連続対談は、ケラリーノ・サンドロヴィッチが登場。
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評論では、三浦佑之による「出雲神話論」が今号より新連載。
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エセーに谷口功一、睡蓮みどり、畠山丑雄。
すばる 2017年10月号
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昨年すばる文学賞を受賞した春見朔子の受賞第一作「きみはコラージュ」が掲載。23歳のフリーターと中学2年生という歳の離れた姉妹をめぐる物語。
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ほか創作に金石範の小説とジャン=リュック・ステンメッツの詩(中地義和訳)。
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評論は倉本さおりによる温又柔論。意図的なものか偶然か、リービ英雄へのインタビューも掲載されている。
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エセーに鴻池留衣、中野美月、松本健二。
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特集は『あの子の文学』。大人や世間に振り回される「あの子」について思いを馳せる企画とのこと。海外短篇が5篇紹介されており、アンダー・モンソン(柴田元幸訳)、メアリー・ワトソン(くぼたのぞみ訳)、鄭梨賢(斎藤真理子訳)、ユハ・イトコネン(古市真由美訳)、ルシア・ベルリン(岸本佐知子訳)というラインナップ。
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同特集では10名の作家によるエセーも。いしいしんじ、角田光代、角幡唯介、上村亮平、中島京子、中島たい子、蜂飼耳、藤野可織、道尾秀介、村田沙耶香が執筆している。
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また、鴻巣友季子の評論とゴンサロ・ロブレドによる取材レポートも同特集のコンテンツのひとつとして掲載された。
以上、2017年9月発売の4誌について概観をお伝えした。
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