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贄・鴨狩 萩原蔵王(著)

火の神を祀る村の贄として、山巓で磔にされ燃やされる男の、死ぬ直前までの己の人間という猜疑と死への狂気的たる心情を描く。(贄) 群馬の国語教師・了介は、同僚の植村の誘いで沼へ鴨狩に行く。群れの中から一疋ずつ射落としていく己の腕前に喜ぶ植村を隣に、了介は静を突き破って彼らを撃つことに躊躇いを感じる。彼らは生きるために群れ、群れたために恰好好く個として撰ばれて死ぬ矛盾さを描く。(鴨狩)など、生と死についての苦悩と悲劇を描く表題作二篇に加え、著者初期作を合わせた五篇を収録。

  1. 連載中 (最終更新: 2026 年 3 月 20 日 )
  2. 5 作品収録
  3. 22,738文字(400字詰原稿用紙57枚)

Authors & Editors 執筆者一覧

萩原蔵王

萩原蔵王 著者

二〇一一年茨城県生まれ。現在中学三年生。主に純文学/歴史小説の短編及び中編小説を執筆。十歳で句作に耽り中学時代に夏目漱石「坊ちゃん」より文学傾倒。小説では夏目漱石・芥川龍之介・中島敦・森鴎外などを読み、俳諧は飯田龍太・夏井いつき、短歌では正岡子規・石川啄木を敬愛、十五歳で詩作を始め三好達治に影響を受けた。弟に宮國凛斗がいる。

俳号:蔵王仰人/鷹野狩月/武津東治郎/鷹然/荊木羊亭
歌号(雅号):旅月堂主人/趙堂主人/筑波亭主人/木曜堂主人

Works 収録作一覧

  1. 萩原蔵王

    1. 鹿打

    • 小説
    • 3,089文字
    • 2026 年 2 月 15 日公開 更新

    狩りから帰ってきた尾上兵衛、木内歌之助、佐々木浅次郎、木暮新助、砂川四郎兵衛、美濃弓之助。彼らは黙々と山を下りながら各々の苦悩を考える。

  2. 萩原蔵王

    2. 犬鷲

    • 小説
    • 5,093文字
    • 2026 年 2 月 27 日公開 更新

    その山村には犬鷲の親子が棲んでいた。あまりの珍しさに将軍が来るほどだったが、村の猟師たちは獲物を奪う犬鷲たちを嫌っていた。ある日、とうとう我慢のできなくなった猟師の一人が父鷲の羽翅を撃った。怪我を負った父鷲は巣に帰ってそのまま眠りについた。しかし、父鷲の羽翅から垂れた血が子鷲の口に偶然落ちて了い、そこから全ての歯車が動き始める──。

  3. 萩原蔵王

    3. 鴨狩

    • 小説
    • 4,558文字
    • 2026 年 2 月 25 日公開 更新

    群馬の国語教師・了介は、同僚の植村の誘いで沼へ鴨狩に行く。群れの中から一疋ずつ射落としていく己の腕前に喜ぶ植村を隣に、了介は静を突き破って彼らを撃つことに躊躇いを感じる。彼らは生きるために群れ、群れたために恰好好く個として撰ばれて死ぬ矛盾さを描く。

    鵞鳥。──たくさんいつしよにゐるので、自分を見失はないために啼いてゐます。(三好達治『測量船・春』より)

  4. 萩原蔵王

    4.

    • 小説
    • 5,585文字
    • 2026 年 3 月 20 日公開 更新

    ──なるほど。つまりおれは彼らの良心であるのだ。(本文抜粋)
    火の国の贄として、山巓で磔にされ燃やされる男の、死ぬ直前までの己の人間という猜疑と死への狂気的たる心情を描く。

  5. 萩原蔵王

    5. 俗譚

    • 小説
    • 4,413文字
    • 2026 年 2 月 21 日公開 更新

    六位蔵人の橘則光が、大宮大路を降っていると、数人の人影が在った。則光はその前を、闇に紛れて静かに通り過ぎようとするのだが──。出典:今昔物語「巻二三第十五話 橘則光、騙り男に功を譲る」より。
    東国からの名馬を手配した源頼信とその子源頼義。豪雨に紛れて馬を盗んだ男を、二人は以心伝心の妙技で射殺すが──。出典:今昔物語「巻二五第十二話 源頼信・頼義父子、馬盗人を追う」より。

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