トウキョウ下町SF作家の会が編者を務める、『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』が、9月にKaguya Books/社会評論社から刊行される。

 トウキョウ下町SF作家の会は、女性のプロ作家を主体とした東京の下町エリアを拠点とするSF作家の会。所属作家は斧田小夜、大木芙沙子、久永実木彦、関元聡の四人。YouTubeチャンネルで、メンバーがSFコンテンツについて語り合う「はじめてエスエフ」などを配信している。

 『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』には、大木、斧田、関元らメンバーのほか、東京下町にゆかりのある、大竹竜平、桜庭一樹、東京ニトロ、笛宮ヱリ子、7人の作家が参加。SFと下町というありそうでなかった掛け合わせでIoT、ブロックチェーン、町工場、戦争、ハクビシン、朝顔市、父と娘……様々な角度から下町×SFの姿を描き出す。

 装画を手がけるのは、小説家・愛妻家・愛猫家の久永。公開された挿画では、猫たちの姿が可愛らしい、東京下町のイラストが描かれている。そして装丁を手がけたのは、Kaguya Booksの書籍でもお馴染みの大阪・豊中のリトルプレス専門店・ギャラリー「犬と街灯」の店主であり、書籍レーベル「百匹ブックス」も立ち上げたクリエイターの谷脇栗太。

 刊行に先立ち、8月31日までKaguya Booksの公式ショップ限定で先行予約を受付中。先行予約期間に予約すれば、先行予約特典としてトウキョウ下町SF作家の会のメンバーのサインがもらえるキャンペーンも。

 また、先行予約期間限定で『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』の装画をモチーフにしたアクリルスタンドを発売するほか、Kaguya Booksから発売中の京都・大阪・徳島SFアンソロジーのサイン本も販売。さらに、地域SFアンソロジーシリーズを2点以上購入で1点につき100円引きのセールも開催中とのこと。詳しくはホームページで確認を。

 こちらで宣伝動画も公開されている。動画によると、9月8日に行われる大阪文フリでの先行発売も予定されているという。