日本文学振興会が主催する『第31回松本清張賞』の公募が7月1日に開始された。10月31日が締め切り。

 1992年に死去した松本清張の業績を記念して1993年に創設された。横山秀夫、山本兼一、葉室麟、青山文平、阿部智里、額賀澪、川越宗一、坂上泉など幅広いジャンルの人気作家を生み出してきた。プロ、アマ問わず、ジャンルを問わない広義のエンターテインメント小説を募集する。

 選考委員は、阿部智里、辻村深月、森絵都、森見登美彦、米澤穂信。正賞として時計、副賞500万円が贈られる。なお、受賞作は文藝春秋から単行本として刊行される。

 「オール讀物」令和6年3・4月合併号誌上で中間発表、6月号誌上で決定発表、選考経過、選評を掲載する。

 前回は森バジル「ノウイットオール」が受賞。1つの街を舞台に描かれる、5つの世界が影響を与え合うという構成の妙が評価された。今年はどのような作品が集まるのか。