破滅派の“闇の混血”として名高いJuan.Bこと髙井ホアンの大著『戦前不敬発言大全』を紹介したのはライターの倉本さおり。版元パブリブの代表であるハマザキカクに取材を行い、その出版の経緯を紹介している。

2019年に発売の本書は『戦前反戦発言大全』とあわせて、再度注目を浴びている。とくに、高市早苗による放送法へ介入が戦前の検閲を思わせる事態になっている現在、興味を持たれている人も多いだろう。週刊新潮というビッグメディアに取り上げられたのは、髙井ホアンに先見の名があったというべきだろうが、喜んでもいられなそうだ。

なお、2022年に発刊した破滅派18号「検閲」特集で、Juan.Bは「二〇二二年の癲癇」というエセーを寄稿している。検閲(される側)のプロといっても過言でない髙井に興味がある方は、そちらもあわせてどうぞ。