水科哲哉『デスメタルインディア』が、パブリブより4月に発売されることがわかった。

2019年5月に髙井ホアン著『戦前反戦発言大全』『戦前不敬発言大全』を刊行するなどしている有名出版社パブリブだが、『デスメタルアフリカ』に始まる「世界過激音楽」シリーズも様々な音楽ファン達から好評を受けている。今回、世界過激音楽Vol.18として、『デスメタルインディア』が出版される。著者はアジアの音楽事情に詳しい音楽ライターで『デスメタルコリア』の著者でもある水科哲哉である。

パブリブでは、これまでも『デスメタルアフリカ』『デスメタルチャイナ』など、ジャンルが多彩化し続けるデスメタルやブラックメタルについて、地域や背景といった様々な観点から紹介する書籍を出版してきた。今回発売される『デスメタルインディア』は、近年発展著しいインド大陸のデスメタル事情を網羅した一冊となる。経済成長が進み、人口も数多いインドではデスメタルの発展も著しく、世界シーンに引けを取らないクオリティのバンドも数多い。

Bloodywood ボリウッド風ラップ・フォークメタル

Demonic Resurrection 料理番組シンフォ・ブラックメタル

Skyharbor 米印混成Djentプログメタル

Rudra 元祖シンガポール出身ヴェーディックメタル

Kapala 水牛頭蓋骨持ち上げウォーブラック

Undying Inc. 硬質プログメタルコア

Dusk パキスタン准教授ドゥーム

Arogya シッキム出身ヴィジュアル系

Gutslit ターバン姿シク教徒デスメタル

Dhishti DSBMがヒップホップ參加で解雇

また、インドのみならず周辺のスリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュ・ブータン・モルディヴといった国々のデスメタルバンドも紹介されており、合計657バンド、737作品が収録されている。インドにおけるデスメタルを理解するコラムも盛りだくさんの内容となっている。北欧やアメリカとはまた違った、濃厚なインドデスメタルの世界を、より深く知ることができる一冊となるだろう。他にも、パブリブからはメタルに関する書籍が数多く出版されているので、こちらもチェックしたい。

水科哲哉『デスメタルインディア』は、2023年4月中旬より全国書店、Amazon、CD・レコードショップなどで発売されるとみられる。360ページで、価格は税抜2500円。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。