9月8日、徳島市の新聞放送会館で「阿波しらさぎ文学賞授賞式」が開催され、佐川恭一らが賞を受賞した。

先月18日に、徳島文学協会・徳島新聞社主催阿波しらさぎ文学賞の選考結果が発表され、破滅派同人の佐川恭一「踊る阿呆」が受賞したことは当はめにゅーでもお伝えした。「踊る阿呆」は芥川賞作家で選考委員の吉村萬壱氏からも高い評価を受けている。また、徳島県内在住者と徳島出身者を対象にした徳島新聞賞は桐本千春の「胸をつらぬく」が、25歳以下が対象となっている徳島文学協会賞は宮月中の「いらっしゃいマンション」が受賞した。そして9月8日の午後2時より、授賞式が行われた。

授賞式では、多くの人々が見守り祝う中で、佐川恭一、桐本千春、宮月中の3名に、徳島新聞社の岡本光雄編集局長から表彰状が渡された。その後、選考委員も務めた芥川賞作家の吉村萬壱、玄月、直木賞作家の角田光代らによる文学トークが行われた。佐川恭一はTwitter上でその様子を明らかにしており、吉村萬壱の代表作である『ハリガネムシ』にサインしてもらったことなどを明かしている。その後二次会も開催された上で日程は終了した。

佐川恭一は大阪府在住の34歳男性で、先日結果が発表された歌舞伎町文学賞でも特別賞を受賞している。破滅派からは現在4冊の電子書籍を刊行しており、多くの人から高い評価を得ている。佐川恭一のこれからの更なる活躍、また阿波しらさぎ文学賞の更なる発展に期待したい。