群馬県高崎市に所在する群馬県立土屋文明記念文学館では、企画展「『南総里見八犬伝』と群馬#浮世絵#絵草紙#ジュサブロー人形」を12月9日まで開催している。

「南総里見八犬伝」は江戸時代の戯作者、曲亭馬琴が28年間かけ執筆した長編伝奇小説である。安房国(千葉県南部)の里見家に関する歴史を題材に、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の霊玉を持つ8人の犬士が里見家の再興を目指し奮闘する物語であり、江戸時代後期の大ベストセラーとなった。八犬伝と言えば千葉県のイメージが強いが、里見家のルーツは上野国(群馬県)へ辿ることができ、実際に八犬伝にも群馬が登場する場面がある。

企画展「『南総里見八犬伝』と群馬#浮世絵#絵草紙#ジュサブロー人形」では、当時の浮世絵や、NHK人形劇「新八犬伝」に使用された辻村寿三郎制作の人形などを展示しつつ、南総里見八犬伝の魅力を紹介していく。開催期間中には、講談や講演会なども開催される。現代でもなお読み継がれ楽しまれる、古くて新しい南総里見八犬伝の世界をより深く知れる企画展となりそうだ。

企画展「『南総里見八犬伝』と群馬#浮世絵#絵草紙#ジュサブロー人形」は、群馬県立土屋文明記念文学館で12月9日まで開催している。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。