2017年12月15日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が主婦の友社の買収を発表した。大日本印刷が保有していた99.9%の株式を取得したもので、数日前から一部メディアで買収を検討している旨が報じられていた。
書店・レンタル事業のTSUTAYAを展開することで知られるCCCは、近年になって映像や音楽といったコンテンツ事業にも経営の幅を広げている。出版部門でも徳間書店、美術出版社、ネコ・パブリッシングといった出版社を次々と傘下に収めており、今回の買収劇からもコンテンツ事業をより強化していこうという方針が窺える。レンタル業で名を成しただけに、Amazon一人勝ちの現状にあって自前のコンテンツを多く保有することの重要さはどこよりも熟知しているのだろう。
再編の進む出版業界ではあるが、出版・取次・書店の業種を跨いでの再編となるとCCCばかりが目立つ。TポイントのYahoo! JAPANとの提携やTSUTAYA図書館の事業拡大(問題も多く指摘されてはいるが)など、活発な動きを見せるCCCは今後も出版界再編の鍵を握っていきそうだ。
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