ニューヨーク州都市交通局(MTA)は、ニューヨーク市地下鉄の乗客に電子書籍を提供する新サービス「Subway Reads」を2016年8月28日(日)から開始した。ラインナップされているのは計180タイトルで、8週間限定のサービスとなる。
今回の試みは、ニューヨーク市地下鉄の無料Wi-Fiプロジェクトの一環として行われているものだ。2016年中に278駅すべてで無料Wi-Fiを提供する計画になっており、現在は175駅ですでに無料Wi-Fiが利用可能となっている。それを一層アピールすべく、Wi-Fiを提供するTransit Wirelessと大手出版社ペンギン・ランダム・ハウスの協力により実現したのがこの「Subway Reads」というわけだ。
特徴的なのは、ラインナップされている作品が読書時間ごとに分類されている点だろう。30分/20分/10分と分けられているので、乗車時間に合わせて読みたい本をチョイスすることができる。乗客向けというコンセプトが徹底されているからこその視点といえよう。
日本の鉄道でも同様の試みがあれば話題になると思われるのだが、Wi-Fi後進国である日本ではなかなか実現への障壁は高そうだ。
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