阿蘇武能の投稿一覧 11件

  1. グレゴールへの手紙 小説

    • 阿蘇武能
    • 1ヶ月前
    • 1,298文字

    「私」が見つけた手紙と、それにまつわる思い出

    • 阿蘇武能
    • 5ヶ月前
    • 169文字

    「おうい、おれも一緒に乗せていってくれえ」 男は片手をあげながら その船へ呼びかける しかし船はどんどん遠くなり、 ついには海の彼方へ見えなくなった。 男はなおも船を呼び続けた。 「おうい、おう…

  2. 煙草の灰 小説

    • 阿蘇武能
    • 6ヶ月前
    • 407文字

    「よいしょっと」 私は腰を下ろした。 「ああ、くたびれた」 ポケットをさぐり、煙草とライターが入っていないかを探してみる。果たしてそれはズボンの後ろポケットに入っていた。 箱はくしゃくしゃになり…

  3. とどめ 小説

    • 阿蘇武能
    • 7ヶ月前
    • 464文字

    目の前の敵は虫の息だ。あと一回、どこかに弾丸が入れば、確実に息の根は止まるだろう。そう判断した私は、銃を腰に装着しなおした。敵は苦しそうにこちらを見ている。 ――なぜとどめを刺さない―― 焦点の…

  4. 樽回し 小説

    • 阿蘇武能
    • 2年前
    • 1,238文字

    ディオゲネスはいつものように樽の中で眠りこけていた。日はすでに高くのぼり、あたりは活気に満ちている。考えているとき、眠るとき、この二つの時間のほかこの浮浪の哲人がどう生活しているかは誰も知らなか…

  5. 虎狩 小説

    • 阿蘇武能
    • 2年前
    • 3,516文字

    虎は死して皮を留む

  6. 室中 小説

    • 阿蘇武能
    • 2年前
    • 766文字

    ダーヤヅワム、相憐め。僕はかつて一度 室に鍵がかけられるのをきいたことがあった。 ただ一度だけ 我々は皆自分の牢獄で鍵のことを考える ——T.S.エリオット――

  7. ネズミ算 小説

    • 阿蘇武能
    • 2年前
    • 958文字

    ふとしたときに姿を現し、増え、やがて去るネズミ

  8. 次郎と源三 小説

    • 阿蘇武能
    • 3年前
    • 773文字

    太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。 ——三好達治——

  9. ウサギ鍋 小説

    • 阿蘇武能
    • 3年前
    • 883文字

    やれやれ、また今日もウサギ鍋か。   男は罠を設置したところをいつものように巡回してそう呟いた。広い山の中を歩き回るのには慣れているとはいえ、猟銃を背負っている男にとって山歩きはそれな…

  10. 蝸牛 小説

    • 阿蘇武能
    • 3年前
    • 1,594文字

    初投稿です。どうぞお手柔らかにお願いします。