吉川英治国民文化振興会が主催する「第45回吉川英治文学新人賞」の最終候補作が1月31日、発表された。
日本の典型的な国民文学作家として、広く読者に親しまれてきた吉川英治の偉業を記念して1962年に設立された。以来「吉川英治文学賞」と「吉川英治文化賞」を設定してきたが1975年から「吉川英治文学新人賞」、2016年から「吉川英治文庫賞」が新たに設けられた。
「吉川英治文学新人賞」は対象作家毎年1月1日から12月31日までに、新聞、雑誌、単行本等に優秀な小説を発表した作家の中から、最も将来性のある新人作家に贈呈される。昨年は、蝉谷めぐ実『おんなの女房』(KADOKAWA)が受賞した。
最終候補になったのは、荒木あかね『ちぎれた鎖と光の切れ端』(講談社)、斜線堂有紀『回樹』(早川書房)、武内涼『厳島』(新潮社)、多崎礼『レ―エンデ国物語』(講談社)、藤岡陽子『リラの花咲くけものみち』(光文社)の五作。
選考委員は、朝井まかて、大沢在昌、京極夏彦、辻村深月、村山由佳の五人。
選考委員会選考委員会ならびに発表は3月上旬に行う。受賞者には、正賞の賞牌と副賞として100万円が贈られる。
コメント Facebookコメントが利用できます