「第7回仙台短編文学賞」の選考委員を伊坂幸太郎が務める。7月1日から募集を開始し、11月15日に締切られる。

 「仙台短編文学賞」実行委員会(荒蝦夷、河北新報社、プレスアート)が主催する、仙台・宮城・東北の地から発信する文学賞。発表は2024年3月。

 ジャンルは不問で、日本語で書かれた自作未発表の小説に限り、仙台・宮城・東北となんらかの関連がある作品が広く募集される。400字詰原稿用紙で25~35枚程度。大賞は正賞として、『河北新報』『Kappo 仙台闊歩』に掲載。副賞に30万円が贈られる。

 伊坂は千葉県出身。東北大法学部卒。2000年『オーデュボンの祈り』で「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞しデビュー。2008年『ゴールデンスランバー』(新潮社)が「山本周五郎賞」と「本屋大賞」に。2020年『逆ソクラテス』(集英社)が「柴田錬三郎賞」に選ばれるなど受賞多数。現在は山本周五郎賞の選考委員でもある。

 選考委員就任を受け、伊坂は「僕も仙台に住んでいますから『仙台』という名前がついている小説の賞、というだけで身近に感じます。世の中にはすでに小説がたくさんありますが、それでも自分で書く理由は、自分の読みたい小説をほかの誰も書いてくれないからではないでしょうか。あっと驚くものが送られてくるのを楽しみにしています」とコメント。