田上智之『ゴアグラインド・ガイドブック』が、この度パブリブより発売されることがわかった。

2019年5月に髙井ホアン著『戦前反戦発言大全』『戦前不敬発言大全』を刊行するなどしている有名出版社パブリブだが、『デスメタルアフリカ』に始まる「世界過激音楽」シリーズも様々な音楽ファン達から好評を受けている。今回、世界過激音楽Vol.17として、『ゴアグラインド・ガイドブック』が出版される。著者はHappy Despatch Productionsを運営する田上智之である。

パブリブではこれまでも『デスメタルアフリカ』『プリミティヴ・ブラックメタル・ガイドブック』など、ジャンルが多彩化し続けるデスメタルやブラックメタルについて、地域や背景といった様々な観点から紹介する書籍を出版してきた。今回扱われる「ゴアグラインド」は、メタルの中でも一際過激な分野とされており、一般人が聞いてもボーカルは「下水道」、音楽は「工事現場」「ブザー」と良く表現される。また、ジャケットを死体が飾るなどビジュアル面も当然強烈なものが多い。そんな混沌としたゴアグラインドの世界が、一冊のガイドブックとなる。

●Carcass 「リヴァプールの残虐王」と称されるゴアグラインドの元祖
●Last Days of Humanity ピッチシフターVo&工事現場ブラストの新様式を広めた中興の祖
●Dead Infection ストーリー仕立ての歌詞でゴアグラインド界のモンティ・パイソン
●Cock and Ball Torture 同郷Gutの血を受け継いだダンサブル下水道Voポルノゴアの立役者
●Disgorge 高速ブラストとグロイメージで一層過激化したメヒコゴアの第一人者
●Jig-Ai エロ&グロな日本文化を導入した新世代ゴアグラインドの開拓者
●Exhumed 速弾き、ギターソロなどメタルを活かしたゴアメタル唱導者
●Gut エレクトロ活用、下品で踊れる、グルーヴィー・ポルノゴアのパイオニア

●The County Medical Examiners 擦ると屍臭が香るジャケット
●Tamagotchi is Dead ポケモンGO利用で解雇

約400以上のバンド、約500の音源が紹介されるほか、有名バンドへのインタビューや、ゴアグラインドの世界をより深く知ることができるコラムも盛り沢山となっている。強烈なゴアグラインドの世界を、より深く知ることができる一冊となる。他にも、パブリブからはメタルに関する書籍が数多く出版されているので、こちらもチェックしたい。

田上智之『ゴアグラインド・ガイドブック』は、2023年1月10日頃より全国書店、Amazon、CD・レコードショップなどで販売されるとみられる。240ページ・オールカラーで、価格は税抜2400円。詳しい情報は下記リンクも参照のこと。