現在発売中の『POPEYE』No.845(2017年8月発売号)では、「君の街から、本屋が消えたら大変だ!」と題した特集が組まれている。各界の著名人によるお気に入り書店紹介や神保町ガイド、さらには海外の人気書店の紹介記事と、約100ページにわたって本屋好き垂涎のコンテンツが並ぶ。

「僕の好きな本屋。」という記事では、又吉直樹、滝口悠生、いしいしんじ、松尾スズキといった作家をはじめとして、きゃりーぱみゅぱみゅや水道橋博士、村上虹郎、オカダ・カズチカなど21名の著名人がお気に入りの書店を紹介している。また、「本屋の好きな本屋。」というコンテンツもあり、こちらでは書店員による書店紹介というマニアックな試みも行われた。

「ひと夏のブックショップ『ポパイ』開店!」という記事では、14名の著名人が「自分が本屋を出すとしたら」というコンセプトで5冊ほどの本を選んでいる。要するにブックガイドなのだが、各々が自筆したPOPも掲載されている点がユニークだ。こちらの参加者には、みうらじゅん、RHYMESTER宇多丸、曽我部恵一、吉田豪、田原総一朗、古市憲寿、大久保佳代子といった名前が並ぶ。

どの記事も『POPEYE』らしくサブカルに偏った人選ではあるが、本好きであれば新しい視点を得られる特集となっているのではないだろうか。ちなみに『POPEYE』では前号のカレー特集号においても、神保町のカレー屋ガイドが掲載されている。この夏は、2冊の『POPEYE』を携えながら神保町を散策してみるのも楽しいかもしれない。