まだ暗い静かな2時から3時、4時のあたりに筆者は起床することからこのタイトルはついた。つまり植物より早く活動を始める早朝学。 読書していて、ふと、家族から離れてどこかに行った時と同じ気分になる…
荻堂亜男(おぎどうあだん)は米軍施設キャンプ・フォスターの大地主の嫡男でお金持ち。彼はその財力を武器に女性と交際しようと奮闘するも、並外れた外見と性格のせいで振られてばかり。果たして亜男は彼女を…
8年間一緒に暮らした妻の正体は、遠い土地からやってきた渡り鳥だった。突然の告白を前に、流れ去った月日の意味を問いなおす。独特のユーモアをまじえた寓話調で、人間存在の孤独や不安を描き出す切ない物語…
徒然なるままに現代詩をまとめました。詩は小説とはまた違う能力が必要な気がしています。それが何かまだ掴めてはいませんが、探求する心持ちで書いています。
小さな頃の喃語や、 夢で誰かに起こったことや、 リフォームに失敗した家屋のこと、 それらのひそひそ話を、 星座を構成する星々を改めて見るように、 おちこち数えあげるとこうなるものだ。
無気力 傷心 快楽 希望 二人の男の心に潜む光と影が交差して生まれる激情 幻覚 幻聴 夢 3つの幻に翻弄される二人の行く末は....
あなたは私の何を見ていたの?ーー君の言葉が何度も何度も頭の中で繰り返される。僕は君の何を見ていたのだろう。人は、他人の何を見ているのだろうか。あれから僕は眠る君の隣でそんなことを考え続けたけれど…
2016年10月、22才のときにAmazonで初めて出した小説『新代田のマシオ』をこの度全編改稿してネット上で発表することにしました。一度世に放ってしまったので、どこにも出すことができないためで…
学校、恋、受験、仕事、生活、創作――もっとうまくやれたはずのすべてが、青春の呪いとなって永遠に回帰する。著者渾身の〈未完〉の長編登場。 「つまるところ本作は、小説を読むことの原初の喜びを私に与…
――親魏倭王台与のもとに全裸の男が現れる。男はエメーリャエンコ・モロゾフと名乗った。『裸歩する男』 ――円形に並べられた椅子に座る男女が罪の告白を始める。『新世界が来るらしい』 ――ご主…
メビウスの輪、クラインの壺、ウロボロス。 回文短歌、回文俳句、回文詩、回文に関する小説 etc 玉石混交、まさに福袋。 回帰するもの、ループするものに心惹かれ、回文をこよなく愛する大猫の渾身…
「僕」はいつだってそこに絡め取られて動けずにいた。「彼女」に出会ってから、物語は動き出す。彼女は僕のとって、PALS(誘導進入灯)だったのかもしれない。
ひと夏の交錯が醸す青春のにおい。高校受験を控えた中学三年生の落ちこぼれたちを教える森野大地は彼らと関わることで教育者として自分に何ができるのか改めて考えなおすことになる。今の僕にできることがこれ…
2013年から2019年にかけて破滅派で発表された掌編から選りすぐりのものを集めました。大人向けの恋愛小説から、時事ネタを取り扱ったユーモア、異国の地を舞台にしたパニックものなど、ジャンルフィク…
もしあなたがWeb時代の文学に興味があるならば、一度はエメーリャエンコ・モロゾフの名を聞いたことがあるだろう。本書は謎めいたモロゾフの文学の精髄に迫る決定版である。本書は本邦初の入門書であり、モ…
孤独は地に縛られた心から生まれる――文学者であるとともに飛行機乗りでもあったフランスのある作家はそう説いた。他人とつながれない者、愛を見失った者、差別を受けて生きる者……。さまざまな事情により周…
Hは朝目覚めるとやることがみっつある。ひとつは朝食を作ること。これは簡単。パンを焼くていどだから。ひとつは姉のデイジーを起こしに行くこと。デイジーはなかなか起きてくれない。これは苦労する。そして…
一人は自らの過去を話し、一人は雨の中で過去を回想した。 一人ははるか南国の太陽の下で自らの時間をリセットし、一人は雪の中で自分の時間を止めた。 天候の様に一つ一つ違うそれぞれの人達の生き方を…