2024年の下半期を飾る、第172回芥川龍之介賞・直木三十五賞の候補作が、12月12日に発表された。

芥川賞の候補作に選ばれたのは、安堂ホセの「DTOPIA」(『文藝』秋季号)、鈴木結生の「ゲーテはすべてを言った」(『小説トリッパー』秋季号)、竹中優子の「ダンス」(『新潮』11月号)、永方佑樹の「字滑り」(『文學界』11月号)、乗代雄介の「二十四五」(『群像』12月号)の5作品。

安堂は3回目、乗代は5回目の候補である。

直木賞の候補作に選ばれたのは、朝倉かすみの「よむよむかたる」(文藝春秋)、伊与原新の「藍を継ぐ海」(新潮社)、荻堂顕の「飽くなき地景」(KADOKAWA)、木下昌輝の「秘色の契り 阿波宝暦明和の変顛末譚」(徳間書店)、月村了衛の「虚の伽藍」(新潮社)の5作品。

朝倉、伊与原、月村は2回目、木下は4回目の候補となった。

選考会は2025年1月15日に行われる。気になる作品を読みながら、是非その結果を待ちたい。