詩人・作家として知られる谷川俊太郎が、11月13日、都内の病院で老衰により死去した。92歳だった。

1931年、現在の東京都杉並区生まれ。1948年頃より本格的に詩作を始め、1952年に『二十億光年の孤独』を東京創元社より刊行した。生涯にわたり80冊以上の詩集を刊行し、詩人として数多くの賞を受賞したほか、世界各国の言語に翻訳もされている。

詩作のみならず作詞、翻訳、映画監督など多彩な活動も行っている。テレビアニメ「鉄腕アトム」のオープニングテーマの作詞や、スヌーピーが登場することで有名なチャールズ・M・シュルツの漫画「ピーナッツ」シリーズ、レオ・レオニの絵本『スイミー』などの翻訳も行っている。また、国語の教科書への掲載や、合唱曲の作詞などで子どもの目にも触れる機会が多かった。晩年も精力な活動を続け、2010年よりTwitterを開始し20万人以上のフォロワーを得るなど、現代技術や最新の発信手段も駆使していた。