新潮社が8月25日、小野不由美の人気シリーズ「十二国記」発売30周年を記念して『「十二国記」30周年記念ガイドブック』を発売する。

小野不由美は大分県中津生まれ。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に在籍。1988年ジュニア小説でデビュー。1991年刊行の『魔性の子』にはじまる「十二国記」シリーズは代表作となる。2013年『残穢』で山本周五郎賞受賞。そのほか、「ゴーストハント」シリーズ、『屍鬼』『黒祠の島』『鬼談百景』『営繕かるかや怪異譚』など、ファンタジー、ホラーのジャンルで活躍を続ける。

シリーズ累計1280万部、大人気シリーズ「十二国記」には、ファンの間で“幻”といわれてきた“外伝”が存在する。表題は「漂舶」。1997年に発売されたCDブック『東の海神 西の滄海』の付属ブックレットに書き下ろされた短編。

その幻の短編が『「十二国記」30周年記念ガイドブック』に特別収録される。25年もの間、書籍未収録・入手困難で「読みたくても読めない」との声が多く寄せられていた短編が、ようやく読めるように。「十二国記」ファンにとっても待望の作品。

また、「祝30周年『十二国記』ART GALLERY」として、萩尾望都、羽海野チカ、藤崎竜、芥見下々、いとうのいぢ、清原紘、遠田志帆、THORES柴本、千景という超豪華漫画家&イラストレーター9人による描き下ろし「十二国記」イラストも掲載。

30年という長い年月で世代を超え、愛されるシリーズ。まだ未読の人もこのガイドブックを機に読み始めてはいかがだろうか。

今後も『「十二国記」30周年記念ガイドブック』に収録されるコンテンツは順次、新潮社「十二国記」公式サイトならびに「十二国記」公式ツイッター(@12koku_shincho)で発表する。