「破滅ナイト Vol. 2『新人賞アンチパターン』」が1月24日に阿佐ヶ谷ロフトAで開催されることがわかった。
牧野楠葉を中心に語り好評だった前回の「破滅ナイト」から三ヶ月。今度は、『アウレリャーノがやってくる』を出版した高橋文樹が、自身と似た経歴を持つ作家・太田靖久をゲストに迎え、「新人賞」なるモノを軸に来歴と復活、そこで得られた経験を語り合う。司会は、まだ何の賞も取っていない髙井ホアンが務める。文学と向き合い続けた二人は雌伏の間に何を学び、捲土重来を果たしたのか?見逃せないイベントとなりそうだ。配信も行われる予定である。
作家になるための方法の一つとして、新人賞がある。受賞者はプロ作家と認められるのが通例なのだが、その「プロ作家」の何割かは一冊の単行本が出ることもなく消え去っていくことがある。
このイベントでは新人賞受賞後、その版元から単行本が出してもらえなかったにもかかわらず、十年近くを経て受賞作を出版した二人の「復活作家」が対談。「新人賞受賞後のムーブで何が間違っていたのか」「何をしていたらもっとよかったか」「参考になった作家のムーブは何か」を検証する。
不死鳥のごとく蘇った「復活作家」の実例を紹介しながら、その実態と有用な知見を紹介する画期的なイベントである。
・受賞直後の予測と実際に起きたことの違い
・受賞後、どのようなスケジュールで書いていたか?
・編集部から依頼や要望はあったか?
・持ち込みをどういったタイミングでしていたか?
・掲載されないあいだ、どのような気持ちで過ごしていたか?
・路線変更などは模索したか?
・決定的なできごとあったか?
・受賞作の出版は版元に伝えたか?
・参考になった作家の特徴は?
・今後の活動予定は?【出演】
太田靖久(おおた・やすひさ)
1975年生。小説家。2010年『新潮』新人賞受賞。著書「サマートリップ 他二編」/「ののの」。共著「犬たちの状態」(写真・金川晋吾)。そのほか、インディペンデント文芸ZINE『ODD ZINE』企画編集。高橋文樹(たかはし・ふみき)
’79年千葉県生まれ。’01年「途中下車」で東京大学在学中にデビュー。’07年「アウレリャーノがやってくる」で新潮新人賞を受賞。著書に『途中下車』『ここにいるよ』『東京守護天使』など。 株式会社破滅派代表取締役。髙井ホアン(タカイ・ホアン)
またの名をJuan.B。闇のハーフ。2019年にパブリブより『戦前不敬発言大全』『戦前反戦発言大全』を上梓。
また19日には、牧野楠葉がゲストに出演するイベントも同じ阿佐ヶ谷ロフトAにて開催されるので、こちらも観覧したい。
「破滅ナイト Vol. 2『新人賞アンチパターン』」は阿佐ヶ谷ロフトAで1月24日午後19時より22時頃まで開催される。チケットは前売¥1,500 / 当日¥2,000(要1オーダー¥500以上)。配信は¥1,200。詳細やチケットに関する情報は下記リンクも参照のこと。
当日は登壇者の著書『アウレリャーノがやってくる』『ののの』『ODD ZINE』なども販売する予定。オンライン参加でもコメントなどから質問を受け付けるので、ぜひ参加してほしい。
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