盛岡市のさわや書店フェザン店は、12月9日(金)にイベント「文庫X開き」を開催する。このイベントでは、今夏より書店業界の話題をさらっていた「文庫X」の正体がついに発表されるほか、発案者である店員・長江貴士氏と著者によるトークイベントも予定されている。
手製のカバーに覆われたまま売られていた正体不明の本「文庫X」は、多くの活字ファンの興味を惹いた。出版不況と呼ばれて久しい昨今にあって、ひとつの書店で1,500冊以上という異例の売上は「事件」と呼んでも過言ではないだろう。全国的にも同様の販売手法を真似る書店が相継いでおり、2016年の書店業界を代表するヒット作となった。
なにより特筆すべきは、「文庫X」の正体がいまだにベールに包まれたままだという点だ。購入者に対して箝口令が敷かれていたわけではないにもかかわらず、依然として検索をすればすぐに答えが出るという状況にはなっていない。ネタバレをしているブログもあるにはあるが、そこでもタイトルや著者名は記されておらずAmazonへのリンクを貼るに留まっている。読書好き同士だからこそ、ほかの読者の楽しみを奪わないという配慮が自然となされているのだろう。
イベントのスケジュールは以下のとおり。
17:30 「文庫X」の中身を発表
18:30 著者と長江氏のトークイベント
20:00 終了予定
整理券はさわや書店フェザン店のみで配布されているので、お近くの人はぜひお早めに。
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