湯河原町は温泉街として知られ、古くから国木田独歩、島崎藤村などの名だたる文豪が逗留の地として選んだ。その湯河原町の自治体が収載する地方文学賞が公募を開始している。〆切は2016年11月18日。小説部門(40〜80枚の短編)と俳句部門(ひとり10句まで)がある。小説部門の大賞は祥伝社の小説誌『小説NON』に掲載される。詳細は湯河原町Webサイトを参照のこと。

選考委員を務めるのは湯河原にゆかりのある顔ぶれ。俳句部門の黛まどかは湯河原町出身で、小説部門の西村京太郎は湯河原在住、しかも名誉町民である。ちなみに、鉄オタの側面を持つ西村の自宅は東海道新幹線が見える位置にある。

短編の賞ではあるが、賞金50万に商業誌掲載はそんなに悪くない報酬だ。エンタメ系の題材で腕に覚えがある方は挑戦してみてはいかがだろうか。両部門とも作品に対する縛りはとくにないが、「湯河原を題材とした作品大歓迎!!!」と書いてあるので、できればその通りにした方が良いだろう。