日産自動車株式会社は、一般財団法人大阪国際児童文学振興財団が主催する「第33回 日産 童話と絵本のグランプリ」に協賛し、7月1日より創作童話と絵本の募集を開始した。本グランプリでは、毎年、3,000編近い応募作品の中から、童話部門・絵本部門の大賞各1編を含む入賞作品計38編を選出し、各部門大賞作品は出版され、全国の公立図書館や、日産の事業所近隣の幼稚園などに寄贈される。第33回の応募締め切りは、平成28年10月31日(月)となる。応募要項は、童話の部で原稿用紙5~10枚。絵本の部でタイトルページ1頁と本文11見開きまたは15見開き。未発表の作品で、アマチュアの応募に限る、ということだ。

「若者の読書離れ」という言葉の初出はいつだろう。いつも若者は読書から離れているような気さえもする。若者は読書から離れた存在でなければならないなどと、もはや普遍的な概念となるのだろうか。とはいえ、実際の所は「子どもの読書推進計画」といった取り組みによって、数値的には大幅に改善しているようである。

事の真偽はさておき、そもそもここにいる貴方は読書離れの若者ではないだろう。では、その読書習慣はいつから始まっているのか思い出して欲しい。家にあった昔話を繰り返し読んではいなかっただろうか。卵好きな王様の話を毎週借りていなかっただろうか。多くの場合、子供の頃の読書体験が現在まで続いているのではないか。やがて来る「若者の読書返り」のためにも良質な童話、絵本の充実は不可欠。貴方も一役買ってみてはどうか。