ジャンル: 詩 477件

  1. 静寂

    • 渡海 小波津
    • 12年前
    • 714文字

    静もまた動なり

  2. 未練、知恵の輪マーチ

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 92文字

    おい、ロッカールームで夕焼けで 会社学校ロッカールームで夕焼けで 金縛りの夕焼けで おい、あの頃の無愛想な自分 おい、今の無愛想な自分 あの頃の無愛想な自分、今の無愛想な自分より幾分かマシですね

  3. 生死マーチ

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 264文字

    朝、目を覚ましたり、夜寝たり 頭の中をかけめぐる 頭の中を何かがかけめぐる 玄関を出て 死んだ 車に乗り 曲を聴きながら 過ぎていく周りの景色に生きた メールの受信に死んだ 扇風機の風に生きて …

  4. 静寂の闊歩

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 47文字

    天井を見上げると湯気が昇る 頭を湯槽に凭れて 見たいのはその先に何があるかで 今この瞬間は静寂の闊歩

  5. 蹴飛ばしたら飛んでった

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 56文字

    蹴飛ばしたら飛んでった   大切な物だったのに   蹴飛ばしたら飛んでった   憎しみを込めて

  6. 蕩けるアイス

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 38文字

    蕩けるアイス 蕩けて床に落ちるアイス 辺りに一頻りの沈黙が漂って 最早、夜が明ける

  7. 日曜日

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 55文字

    気怠さとやる気を 両方持ち合わせているような日は   窓際、ブラインドの隙間から ラクダみたいな車でドライブ

  8. マウスのリズム

    • 沢 吹
    • 13年前
    • 58文字

    生温い気持ちのまま 夜は更ける   外は寒い   アスファルトは 懐かしいババロア   マウスのリズム

  9. あぶく

    • nakamaru futoshi
    • 13年前
    • 115文字

    いないひとをおもって泣く、 わたしはかなしみをないしょにする。   あたまのなかでなら、 あのひとも泣いてくれる。   あぶくの恋をする。 つぎつぎとはじけていく。 &nbs…

  10. 恋するひと

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 734文字

    〈恋したひと〉 たとえば今 家まで会いに行けたなら 泣きやむまでずっと抱きしめるのに   傷ついてる君を 助けてあげられない 頼りにならない恋人でごめん   何回もきみを 不…

  11. 喪失

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 596文字

    壊れてく 空もベンチも街路樹も 愛したあなたの墓標と共に   泡のよに ぱちり弾けてきえてゆく さみしい恋にさよならをする   捨ててきた 命のかけらを掻き集め きみに会うま…

  12. 明けない夜

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 781文字

    明けない夜だってある 終わらない悲しみだってある   君のいない世界 君がいなくても 世界は愛に満たされてる なんて皮肉   俺たちはもう、 終わってしまったっていうのにね …

  13. あたし

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 485文字

    明日死ぬと 思わなければ生きてけない 悪夢のなかであたしは笑う   絶望に 絶望と絶望×絶望で あたしのいちぶは今日もまた死ぬ   聞こえてる? あたしは孤独なんかじゃない …

  14. ありすと花

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 536文字

    〈ありす〉 うさぎを追い 穴に飛び込みまっさかさま 楽しい地獄へどうぞWelcome!   短針を3に合わせて 電池を抜き お茶会のための紅茶を淹れる   にやにやと笑って消…

  15. きずあと

    • 桐山キリコ
    • 13年前
    • 487文字

    なんとなし 空に衝きだす左腕 高校時代の記録は消えず   左腕 けして誇れぬ傷跡を 悔いることは自己否定となり   死にたくはないと 確かに思いつつ 頸括る縄探しける我 &n…

  16. リタリン

    • 鉄分不足の梟
    • 14年前
    • 116文字

    噛み砕いて飲み干したら、麻痺した舌がだらりと揺れた。

  17. ブランコ

    • 財津達也
    • 14年前
    • 599文字

    日曜日の夕暮れ、息子と公園でバドミントン。その隣でカラのブランコが・・・。中原中也「サーカス」のフレーズに在りし日の祖父の姿が重なりました。

  18. 本能

    • 鉄分不足の梟
    • 14年前
    • 297文字

    意味のあることを言葉を生命を私を、