静もまた動なり
おい、ロッカールームで夕焼けで 会社学校ロッカールームで夕焼けで 金縛りの夕焼けで おい、あの頃の無愛想な自分 おい、今の無愛想な自分 あの頃の無愛想な自分、今の無愛想な自分より幾分かマシですね
朝、目を覚ましたり、夜寝たり 頭の中をかけめぐる 頭の中を何かがかけめぐる 玄関を出て 死んだ 車に乗り 曲を聴きながら 過ぎていく周りの景色に生きた メールの受信に死んだ 扇風機の風に生きて …
天井を見上げると湯気が昇る 頭を湯槽に凭れて 見たいのはその先に何があるかで 今この瞬間は静寂の闊歩
蹴飛ばしたら飛んでった 大切な物だったのに 蹴飛ばしたら飛んでった 憎しみを込めて
蕩けるアイス 蕩けて床に落ちるアイス 辺りに一頻りの沈黙が漂って 最早、夜が明ける
気怠さとやる気を 両方持ち合わせているような日は 窓際、ブラインドの隙間から ラクダみたいな車でドライブ
生温い気持ちのまま 夜は更ける 外は寒い アスファルトは 懐かしいババロア マウスのリズム
いないひとをおもって泣く、 わたしはかなしみをないしょにする。 あたまのなかでなら、 あのひとも泣いてくれる。 あぶくの恋をする。 つぎつぎとはじけていく。 &nbs…
〈恋したひと〉 たとえば今 家まで会いに行けたなら 泣きやむまでずっと抱きしめるのに 傷ついてる君を 助けてあげられない 頼りにならない恋人でごめん 何回もきみを 不…
壊れてく 空もベンチも街路樹も 愛したあなたの墓標と共に 泡のよに ぱちり弾けてきえてゆく さみしい恋にさよならをする 捨ててきた 命のかけらを掻き集め きみに会うま…
明けない夜だってある 終わらない悲しみだってある 君のいない世界 君がいなくても 世界は愛に満たされてる なんて皮肉 俺たちはもう、 終わってしまったっていうのにね …
明日死ぬと 思わなければ生きてけない 悪夢のなかであたしは笑う 絶望に 絶望と絶望×絶望で あたしのいちぶは今日もまた死ぬ 聞こえてる? あたしは孤独なんかじゃない …
〈ありす〉 うさぎを追い 穴に飛び込みまっさかさま 楽しい地獄へどうぞWelcome! 短針を3に合わせて 電池を抜き お茶会のための紅茶を淹れる にやにやと笑って消…
なんとなし 空に衝きだす左腕 高校時代の記録は消えず 左腕 けして誇れぬ傷跡を 悔いることは自己否定となり 死にたくはないと 確かに思いつつ 頸括る縄探しける我 &n…
噛み砕いて飲み干したら、麻痺した舌がだらりと揺れた。
日曜日の夕暮れ、息子と公園でバドミントン。その隣でカラのブランコが・・・。中原中也「サーカス」のフレーズに在りし日の祖父の姿が重なりました。
意味のあることを言葉を生命を私を、