先日、破滅派でKDPに出品している旨をお伝えしましたが、おおむね電子書籍界隈ではこのような受け止められ方をしたようでした。

  1. へー。
  2. インディーズおもしろいね。
  3. 高いね!

特に3は需要です。破滅派では400原稿用紙字詰め原稿用紙1枚あたり2円という値付けを行っています。このため、少なくとも300円から、一番高い『方舟謝肉祭』は600枚超なので1,233円となっております。

Kindleストアをご利用の方はご存知だと思いますが、KDPの中心的な価格帯は99円〜300円程度となっております。出版社から出ている本の電子版は上の書籍とほとんど変わらないか、それよりちょっと下なのですが。

そういうわけで、「破滅派の本は法外に高い」という状況になってしまっていました。

もちろん、私としては「破滅派から出しているKDP本のクオリティは出版社から出ているものとなんら遜色ない、いやむしろもっといい」と思っているので、この値段設定を高いとは思わないのですが、世間はそう受け止めていないようです。

そこで、先日私高橋文樹が誕生日を迎えましたので、48時間限定で(ほんとうは24時間のつもりが、設定ミスだかで繁栄されず)私が破滅派から出している全作品の無料セールを行ってみました。その経緯については私のブログ記事を御覧ください。

その結果について読者の皆様にお伝えいたします。

結果発表

対象となる作品は5作品です。

  1. 方舟謝肉祭
  2. ここにいるよ
  3. 東京守護天使
  4. ハムスターに水を
  5. 北千住ソシアルクラブ

まず、48時間で1,500DL程度となりました。これが多いのか少ないのかはわかりません。

そして、ランキングですが、最高位でKindle無料本文芸カテゴリで6位となりました。全体だと12位ぐらいが最高だったかと思います。これが高いのか低いのかははじめてなのでわかりません。

上位は青空文庫ばっかり

上位は青空文庫ばっかり

個人的には、青空文庫とわけのわからないエロ写真集、クソ自己啓発本の壁が越えられないというのが悔しかったです。

無料セールのその後

続いて、無料DLセールの結果です。まず、無料セールをやってもビタ一文儲からないので、期待する結果としては次の通りです。

  1. 破滅派や著者(高橋文樹)の知名度が高まる。これは破滅派のPV増加や高橋文樹のフォロワー増加などによって表れるはず。
  2. Amazon上でレビューがつく。これにより、KDPでの露出が増えるはず。
  3. セール終了後、KDPの売り上げがあがる。

さて、それぞれの結果を現時点で報告します。

知名度

別に高まっていないようです。私のtwitterのフォロワーに関しては、逆に減っています。

レビュー

1件だけつきました。しかもおそらく、破滅派の同人さんです。

その後の売り上げ

ゼロになりました。潜在的顧客が無料ですべて手に入れたようです。焼畑農業状態ですね。

結論

さて、というわけであまり良くない結果となってしまっているようですが、私はそれほど悲観していません。

今回の収穫は「いままでやったことのないチャレンジをした」です。今後試してみようと思っているのは次の手段です。

  • 価格設定をいじってみる。値上げも辞さない。
  • 献本して、レビューを書いてもらう。低かったら低かったでしょうがない。

というわけで、取り急ぎ結果報告でした。もしこうした実験に付き合いたいという方は、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。

なお、破滅派の目標であった「8月中に10冊出す」は達成できそうです。あとはどれを10冊目にするかでもったいぶっています。それでは、今後ともどうぞよろしくお願い致します。