ハイブリッド型総合書店「honto」が9月19日に、9月2週目の週間hontoランキング(集計期間:2023年9月11日~9月17日)を発表した。

 大日本印刷株式会社(DNP)が株式会社丸善ジュンク堂書店、株式会社文教堂及び株式会社トゥ・ディファクトと共同で運営する「honto」は、ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂などのリアル書店を連携させた総合書店として2012年5月にサービスを開始。2023年9月現在、会員数820万人を突破している。hontoランキングはhontoサイトと、hontoサービス実施店の丸善、ジュンク堂書店、文教堂などで購入された書籍や電子書籍の販売データをもとに集計。

 ランキングでは、京極夏彦による『ぬえいしぶみ』(講談社ノベルス 百鬼夜行シリーズ)がhontoサイト内、本の通販ストア、店舗総合【文芸】(丸善・ジュンク堂書店・文教堂)の三部門で1位を獲得する好評ぶりを見せた。『百鬼夜行シリーズ』は1994年のシリーズ第1弾『姑獲鳥の夏』から根強い人気を誇り、累計発行部数は1000万部を突破している。今作は前作『邪魅の雫』以来、シリーズ17年ぶりとなるファン待望の新作。

 そのほか、hontoサイト内では2位に柴田ケイコ『パンどろぼうとほっかほっカー』(KADOKAWA)、3位に大森藤ノ(著)、ヤスダスズヒト(イラスト)の『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(19)』(SBクリエイティブ)。

 本の通販ストアでは、2位に荒川弘『黄泉のツガイ(5)』(スクウェア・エニックス)、3位に田村由美『ミステリと言う勿れ(13)』(小学館)。

 電子書籍ストアでは、1位に『葬送のフリーレン(11)』(小学館)、2位に『ミステリと言う勿れ(13)』、3位に『黄泉のツガイ(5)』。

 店舗総合【文芸】では、2位に背筋『近畿地方のある場所について』(KADOKAWA)、3位に市川沙央『ハンチバック』(文藝春秋)となった。

 やはり漫画ジャンルが全体的に強いが、通販では漫画勢を抑え、京極の新作が堂々の1位を獲得。変わらぬ人気ぶりを示した。