今年5月2日に死去した絵本作家かこさとしの業績を振り返る「かこさとしのひみつ展」が、川崎市市民ミュージアムで7月7日から開催される。

かこさとし(加古里子、1926~2018)は「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのパンやさん」などの作品で有名な絵本作家であると同時に、工学博士号と技術士資格を取得しているエンジニアでもある異色の兼業作家であった。1959年にダムの建設現場を描く絵本「だむのおじさんたち」から絵本作家としてのキャリアをスタートし、以後約60年に渡り絵本や児童文学の執筆を続けてきたが、「かこさとしのひみつ展」準備中の今年5月2日に死去した。

「かこさとしのひみつ展」はかこさとしの約60年に及ぶキャリアを振り返り、これまでに描かれた愉快なキャラクター達と物語に迫っていく。「だるまちゃん」シリーズや「からすのパンやさん」「どろぼうがっこう」といった有名な著作や、「かわ」「たべもののたび」など科学絵本の全場面を展示するほか、「見る」「知る」「学ぶ」そして「食べる」場面を中心に展示するという。また、親子連れ向けにベビーカーを使用できるツアーやガイドと談笑しながら閲覧できるツアーなどもあるので要チェックである。かこさとしの長いキャリアに比して親子で楽しめる展覧会となりそうだ。

「かこさとしのひみつ展」は川崎市市民ミュージアム企画展示室1で7月7日から9月9日まで開催。詳しい情報は下記サイトを参照のこと。