デザイン事務所・出版社・経理事務所を営む、兵庫県神戸の有限会社EYEDEARが主催する「第三回あたらよ文学賞」において、破滅派の曾根崎十三が『真菜ちゃんはかわいそうでかわいい』で佳作を受賞した。

 「あたらよ文学賞」は2023年からテーマにそった作品を募集し、受賞作を文芸誌『文芸ムックあたらよ』に掲載している。今回は「嘘」というテーマで、340の応募作品が集まった。

 青木杏樹、古池ねじ、榮織タスク、虹乃ノラン、望月くらげ、百百百百から成る「あたらよ文学賞・最終選考委員」による選考の結果、大賞を小山征二郎『犬は吠えているか』、準大賞を千羽稲穂(応募時:鰐子)『秘密主義者たち』、優秀賞をちくわノート『ゾウは嘘つき』、三ツ星みーこ『インディペンデンスデイ』、佳作を曾根崎のほか、梧桐彰『雷電爲右エ門vsフランケンシュタインの怪物』、橋爪志保『夜を咲く花』、聖『白蛇』の計8作品が受賞した。

 なお、最終候補作には受賞作のほか、蛯原テトラ『天蓋の封』、森山満穂『あの日燦然と悔を』、戸成一翔『ダブルフェイス・ベトナム』、木田あゆみ『ある家のタカラ』、青のキカ『求嘘』の計13作が挙がっていた。

 『最終選考会』の詳細については『文芸ムックあたらよ・第三号』に掲載を予定とのこと。また、受賞者のコメントも掲載予定。

 曾根崎がどのような作品で受賞したのか、ファンは雑誌の発売を心して待て!