「第十回日本翻訳大賞」が発表され、楊双子、三浦裕子訳『台湾漫遊鉄道のふたり』(中央公論新社)とサイディヤ・ハートマン、榎本空訳『母を失うこと――大西洋奴隷航路をたどる旅』(晶文社)の二作が受賞した。

 最終選考対象作品には受賞作のほか、マリアーナ・エンリケス、宮﨑真紀訳『寝煙草の危険』(国書刊行会)、フェルナンダ・メルチョール、宇野和美訳『ハリケーンの季節』(早川書房)、蔡駿、舩山むつみ訳『幽霊ホテルからの手紙』(文藝春秋)の五作が挙がっていた。

 選考委員の岸本佐知子、斎藤真理子、柴田元幸、西崎憲、松永美穂によって選考会が行われた。授賞式は7月6日に、都内御茶ノ水にあるデジタルハリウッド大学で開催される。

 なお、チケットはこちらで発売中。