ゲーム開発会社のAVOS’が、世界的文豪が殴りあう格闘ゲーム『Write‘n’Fight』を発売する。対応プラットフォームはPC(Steam)で価格は不明。開発元Twitterでは15日発売と言及していたが、Steam上では22日発売予定になっている。

『Write‘n’Fight』は文豪たちが拳で殴り合う格闘ゲーム。トレーラーや公開されている映像では上半身を露わにした筋骨隆々ヘミングウェイや、ライフルをぶっ放すトルストイを確認できる。

トレイラーでは米小説家H.P.ラブクラフト、19世紀ロシアを代表する小説家・思想家であるフョードル・ドストエフスキー、四代悲劇で知られる英劇作家ウィリアム・シェイクスピア、19世紀の英国文学を代表する作家チャールズ・ディケンズ、日本からは芥川龍之介など計15人の作家が登場している。

13日に公開された最新の映像では、古城や図書館、ヨーロッパを思わせる街角に加えてクトゥルフらしき巨大な怪物や巨大なクリスマスツリーを舞台にした作品の世界観を取り込んだステージで文豪が殴り合っている。

本作に登場する作家たちは、短時間だけその空間の「ボス」としての力を発揮できる「マジックアリーナ」を使用することができるという。映像ではラブクラフトがクトゥルフの力を活用したり、「魔術」にインスパイアされているのだろうか、芥川が元気玉のようなエネルギー体を発動している。

なお、本作には超人的な反応速度を訓練することに適した2倍モード、両プレイヤーが一定数のコマンドの羅列を先行して入力したのち、両方のキャラクターがコマンドを実行するプロフェットモードという実験的なモードが実装。さらに、グラフィック面ではあえて画像を粗くする「レトロモード」も搭載されている。ストアページには「古びているが素敵なもの」と紹介されている。

様々な作品世界を細かく反映させている場面もあるということ。プレイ前にそれぞれの作品を読み込むのも、また一興ではないだろうか。