「魔女の宅急便」シリーズなどで児童文学者の角野栄子が、初回となる江戸川区区民栄誉賞を受賞した。

角野栄子は1935年に東京都で生まれ、幼少期から20代までを江戸川区北小岩で過ごした。その後ブラジルへの移民体験を通して1970年にノンフィクション「ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて」で作家デビューを果たした。その後、児童文学者として「ちいさなおばけアッチ・コッチ・ソッチ」「魔女の宅急便 」シリーズなど数々の作品を執筆した。「魔女の宅急便」はスタジオシブリ作品・宮崎駿監督により1989年にアニメ映画化されたことでも広く知られている。また、ディック・ブルーナの「ミッフィー」シリーズなど海外児童文学の翻訳も多く行っている。2018年には児童文学界のノーベル文学賞と呼ばれる「国際アンデルセン賞」作家賞を受賞している。

江戸川区では、角野栄子の国際アンデルセン賞受賞をきっかけに「江戸川区区民栄誉賞表彰条例」を制定し、今回の授賞に繋げた。授賞式は1月23日に開催される予定である。また、授賞式後には講演会が開催される予定で、江戸川区内在住・在学・在勤者を対象に講演会聴講者の募集も1月9日まで行われている。

授賞式・講演会についての詳しい情報などは下記公式サイトを参照のこと。