「終わりにしよう天皇制2018」大集会・デモが11月25日に千駄ヶ谷区民会館で開催される。
明治維新以来初の生前退位とそれによる改元を来年平成31年に控え、各所で祝賀ムードの盛り上げや皇族に関する好意的な報道、様々な催しの企画が続いている。様々な出来事に「平成最後の~」という枕詞が付き続けている。だが、人々の生活は本来元号などという数文字の漢字に左右される物ではない。また、改元の日に5月1日のメーデーを当てた事に関して様々な推測も飛び交っている。大手報道を見る限り、システムの改変などに困惑する一部IT技術者の声などを除いては否定的な声は表に現れず、そもそも天皇制その物を問う報道なども一切行われていない。しかし表に出ないだけで、天皇制を問い続ける人々は多く存在している。
11月25日に千駄ヶ谷区民会館を起点に開催される「終わりにしよう天皇制2018 11.25大集会&デモ」は、そのような社会の雰囲気に対し、隠された人々が声を上げる催しとなる。声明では「天皇制に反対する皆さん、「代替り」プロセスに異議ある皆さん、よく分からんけど変だと思う皆さん!来たれ11・25集会デモに!」とあり、誰でも参加が可能である。集会では、「村に火をつけ、白痴になれ――伊藤野枝伝」等で知られる気鋭の政治学者・作家の栗原康による講演や、社会派演劇集団「野戦之月」の森美音子らによる芝居などが行われる。また、集会後はデモが開催される予定となっている。
折しも改元や東京五輪に向け「治安対策」「浄化」が進む中、集会・デモに対し国家権力による妨害が発生する恐れもある。参加する方は「救援ノート」などを事前に読んでおくなどの準備をしておくと良いかも知れない。
今度の東京文フリで発売される破滅派14号も「改元」をテーマとしている。これから来年5月の改元、そしてそれ以降に向け、再び天皇制について、社会を覆っている空気について考える機会は多くなりそうだ。
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