小学館は、累計1985万部を誇るベストセラーとなっている「学習まんが少年少女日本の歴史」の新刊として、10月5日に第22巻「平成の30年」を発売した。これは前巻から20年ぶりの発売となる。

第22巻「平成の30年」は、その名の通り平成年間だけを深く取り扱う内容となっており、2018年8月15日に新潟県の祖父母宅へ帰省したある一家の視点から平成史を振り返っていく。平成元年の消費税3%導入やバブル景気に始まり、55年体制の崩壊やアベノミクスと言った政治的事象、また阪神淡路大震災や東日本大震災と言った災害やベルリンの壁崩壊と天安門事件などの世界的事件など、日本と世界の30年間を追う内容となっている。作画は森本一樹、解説は東進ハイスクールの授業などで有名な歴史コメンテーターの金谷俊一郎が担当している。

図書館や学級文庫などで、学習漫画に親しんだ人は多いことだろう。公式サイトのお試し版を見るだけでも、平成時代を生きた人々にとってついこの間起きたように思える出来事が歴史の一ページとして「歴史まんが」となったのを見ると、改めて時の流れを強く感じさせることだろう。これからを生きる平成生まれの子ども達も、また平成を駆け抜けた大人達も、是非漫画でこの30年を振り返ってみてはいかがだろうか。