2016年10月31日(月)、NHKラジオ第2放送の『カルチャーラジオ NHKラジオアーカイブス』 (20:30~21:00)で山崎豊子特集が放送される。文学忌の名称が今年になってから決定するなど、死後3年が経過した今なお多くの人々に愛されている山崎豊子だが、創作活動の裏側を垣間見ることのできる貴重な放送となっているので注目したい。
2009年度からはじまった『カルチャーラジオ』は、曜日ごとにさまざまな文化を解説・紹介する教養番組だ。2011年度以降、月曜日は過去のNHKの放送から厳選されたラジオアーカイブスとなっており、文学者の肉声を聞くことのできるプログラムも多い。
今回放送されるアーカイブは『土曜サロン・巨悪に挑んで35年、創作の舞台裏』と題したもので、もともと2000年3月に放送されたものだった。代表作のひとつ「沈まぬ太陽」を中心に、取材の経緯や創作の裏側などが語られている。寡作ながら社会派作品でヒットを連発した山崎の創作の舞台裏は、ファンならずとも必聴ではないだろうか。
なお『NHKラジオアーカイブス』では今後も、高村光太郎、西條八十、サトウハチローといった面々の特集が予定されている。
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