2025年11月23日開催の第41回文学フリマ東京にあわせて新刊を用意しますが、そのお題が「生成AI vs 破滅派」に決定しました。あわせて、参加者を募集します。

企画の流れ

  1. 2025年7月の編集会議で、ChatGPTを利用し、10-15作品のお題を出してもらいます。
  2. そのお題を元に、生成AIに400字詰め原稿用紙10-20枚程度の作品を書いてもらいます。この際、各作品をできる限り異なる生成AIに作ってもらいます。ChatGPT, Google Gemini, GitHub copilot, Claudeなどです。この作品は破滅派上で無料公開されます。
  3. 各作品(=生成AIに対応)に対して、それぞれ1名の立候補者を募ります。これは8月末をメドに締め切ります。
  4. 2025年10月までにその作品を立候補者がリライトします。完全に書き直しても構いません。とにかく「生成AIに勝つ」ことを目標にしてください。まとまった作品を破滅派の新刊として作成・販売します。
  5. 販売後、アンケートをとり、最終的に生成AIと破滅派のどちらが勝利したのかを決定します。

参加方法

  • この記事に立候補のコメントを書いてください。
  • 応募者多数の場合は編集部が決定します。
  • 採用人数は10-15名程度です。

お題候補(更新・2025年8月12日)

編集会議にてAI(ChatGPT 4o)にお題を出してもらいました。以下の候補から人気のものを10-15本を選定します。以下のGoogleフォームから投票いただければ、選考の対象にします。また、絶対にやりたいという方はこのコメントフォームで意思表明をしてください。

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お題案・ジャンル横断型

あえて「AI」という語を前面に出さず、破滅派 vs AI軍団の作品対決に耐えうる、強度ある“お題”としての短編タイトルを意識して10個提案いたします。ジャンル的偏りが出ないよう、文体・語感・構造などにも変化をつけました。

1. 死体とカツ丼

(ミステリー × 大阪 × 胸糞)
取調室で供述を拒む少年と、カツ丼を差し出す刑事。その日、別室で冷めていく死体は「誰」だったのか。

2. こっそり推してるの、私です

(ウマ娘 × 私小説 × SNS文化)
推し活アカウントの正体は、同級生の地味子。だが彼女が投稿しているのは、「実在しない」ウマ娘の二次創作だった。

3. 天皇陛下は登校拒否児だった

(不敬 × パラレルヒストリー × 混血)
戦後、地方都市でひっそりと育てられた「ある少年」の来歴をたどるルポ風小説。

4. 赤いランドセルと首つりロープ

(ホラー × ペドフィリア × 希死念慮)
廃校となった田舎の小学校。そこに現れるのはいつも赤いランドセルの子どもだが、日によって「顔」が違うという。

5. おばあちゃんが世界を救った

(バカSF × 古典構造 × 相撲要素も可)
宇宙を股にかけた戦争を止めたのは、寝たきりの関西弁のおばあちゃん。その“方法”とは…。

6. 土俵でプロポーズしてはいけない

(相撲 × ジェンダー × 胸糞 × 恋愛)
女性が立ち入り禁止の土俵に、恋人を追って上がった瞬間、すべてのルールが崩れ始めた。

7. 中卒パンダの見る夢

(学歴 × 精神疾患 × メタ視点 × 詩的散文)
「自分は元・天才だった」と信じる主人公は、自分をパンダだと思い込んでいる。これは彼の夢か、現実か?

8. 戦後80年、まだ戦ってる

(反戦 × 昭和大正義おじさん × 私小説)
語られない敗戦体験を抱えて生きる祖父が、孫の進学を巡って起こした「最後の戦争」。

9. 道頓堀で死ねたら本望やろ

(ご当地大阪 × 孤独死 × 希死念慮 × 笑い)
生活保護受給者が最後に目指すのは、あの街のあの川。だが、死ぬのにも順番待ちが必要だという。

10. クソみたいな読書感想文

(小中学生視点 × 古典文学 × 精神不安定)
夏休み、図書館で読んだ一冊の古典。その読書感想文がなぜか、学校全体の“検閲”対象になった理由とは?

お題案・混成破滅派ブレンド

・児童性愛・性と暴力・死と宗教・大阪・昭和・反戦・発達・貧困など、前提ジャンルをなるべく縦断。
・いずれもプロンプトとしてAIに渡す際にバリエーションが出やすく、読者に誤解・不快・驚き・共感を与えやすい構造。
・曖昧さを保ちつつ、読者の“踏み絵”になるような語感や余白を意識。

1. スカートの裾から核の夢

小学生の脚を見てしまうたび、世界が終わってくれればと思っていた中年男の黙祷。

2. 大正八年の自殺予告

古書店で見つけた、宛先不明の手紙。「この子は十三歳になります。そろそろ死ぬべき年です」

3. 奈良漬と経血のある台所

祖母の遺品整理で見つかった、使いかけの布ナプキンと、漬かりすぎた奈良漬。過去が腐り始める。

4. AIが「あなたのお子さんを狙っています」って通知してきた

育児アプリのプッシュ通知は“予知能力”を持っていた。だが、その先にあるのは啓示か犯罪か。

5. 市営団地の三号棟には神がいる

大阪・住之江の団地の一室から、毎夜「子どもを寄越せ」と祈る声が聞こえる。

6. ごめん、部下が子どもにしか見えなくてさ

発達特性のある部下に対する言語化できない感情。それは“守りたい”なのか、それとも——。

7. おしえてあげる、あたしのほうがすきだよ

クラスの男子に「好きな人の名前」を聞かれて、少女がついた“正直すぎる嘘”。

8. 表紙は犬、本文は犯行記録

動物愛護絵本を装った手作りZINEが話題に。その裏で子どもが消えていく。

9. 三十歳になったら、おまえを殺す

昭和の夏休み、田舎で交わされた“冗談”の約束。その日が本当にやってきた。

10. ウマ娘の脚をなぞってから寝る

生活保護受給者、孤独死寸前の習慣。プリントアウトした同人誌の裏に書かれた遺書。

お題案・尊敬作家ミックス(文学性+暴発性+社会性)

・各お題は「構造=破滅派向け」「実装=AIでも生成可能」「勝負=リライトしがいあり」という三軸を意識。
・作家ごとの要素を「文体・社会的モチーフ・語りの屈折・不気味なユーモア」などから抽出してミックス。
・意図的に“書きたくないけど書いてしまう”ような構造・背徳・逸脱を仕込んでいます。

1. わたしは、右目が一重なので死刑にはなりません

《大江健三郎×車谷長吉×カフカ》
精神鑑定と顔貌差別の狭間で、死刑囚が「自己」をめぐって行う千夜一夜の陳述。

2. 奈良の鹿はなぜ発情しているのか

《奥崎謙三×本多勝一×きだみのる》
日本会議の幹部が突然奈良で脱糞し始めた。その裏に潜む、神と糞と統一教会の混血説。

3. 弟はAIに私小説を書かせて死にました。

《舞城王太郎×古谷実×川崎長太郎》
データの向こうで崩壊していく家庭。妹はまだ「ゴメンナサイ」を聞いていない。

4. 更衣室の鏡で泣いていたのは、男だった

《古谷経衡×カフカ×紫式部》
男装女子のウマ娘コスプレイヤーが、AIに自撮りを吸い取られていく様を描く異世界日記文学。

5. 脊髄の奥で家父長が暴れている

《大江健三郎×トーマス・マン×車谷長吉》
代々“腰痛”を患って死んでいく家系に生まれた語り手が、亡き父の義足を継承しようとする、黙示録的家族小説。

6. 正座しているあいだだけ、子どもになれる

《フランツ・カフカ×紫式部×バルガス=リョサ》
児童向け道徳教育プログラムの被験者が、日ごとに身体を子どもに戻していく。だが心は、戻らない。

7. うちの団地には戦犯が住んでる

《奥崎謙三×本多勝一×舞城王太郎》
昭和的暴力性と冤罪の混濁。戦後80年の“正義”が、ベランダ越しに崩れ落ちていく。

8. 処女と生活保護

《川崎長太郎×車谷長吉×きだみのる》
処女をこじらせた女が、自分が“生活保護を受ける”という性的ファンタジーに耽溺していく、赤裸々な私小説。

9. ポケットに団信と遺書とウマ娘のステッカー

《舞城王太郎×古谷実×大江健三郎》
死ぬつもりだったお父さんが、うっかり娘のスマホを開いてしまった結果のハイパーカタストロフィ。

10. マイノリティって何人まで?

《本多勝一×バルガス=リョサ×古谷経衡》
行政区再編で“最大多数の最小マイノリティ”になってしまった男が、選挙を操ろうとする未遂文学。

お題案・歓喜と破滅の混交リミックス

•上記はすべて**“AIならこう扱うだろう”という想定と、それを裏切る破滅派的リライトの余地**を明確に残しています。

•「嬉しかったこと」を単なる成功談にせず、違和感・恥・誤認・錯誤・語りのねじれとして処理しています。

•一部作品は明らかに“語り手の嘘”や“再構成された記憶”であることを匂わせ、リライトでのメタ構造展開も可能です。

1. エロラノベ作家と向かいの席で文学はじめました

(エロ/憧れ/文フリ/現実のねじれ)
憧れの作家に声をかけられなかった中年の一日。だがその夜、彼の作品に書かれた“とある行為”を真似している自分に気づく。

2. 俺の最初のsexは、AIにも予測できなかったらしい

(性/伝説/メタ構造/柔道場)
AIが再現不能と判定した“ひとつの記憶”。舞台は柔道場、冬、そしてそれはたしかに伝説だった。

3. 零下三十度で死にかけた日、共産党だけが人間だった

(ハルビン/死の淵/政治性と純粋性)
凍死寸前の記憶を再生してみたら、AIは“感動的に修正”してしまった。あれはそんな物語じゃなかったのに。

4. カレー七連勤の午後に、ぼくは人間国宝になった

(生活の悦び/過剰な表彰/ズレた称賛)
ただ通っただけなのに、商店街の新聞に載った。AIは“地元愛”として扱ってくれたが、ちがう、あれはただの依存だった。

5. 立山で死にかけた翌日、ライチョウに話しかけた

(自然/死と再生/鳥との対話/実録風)
山で死を見て、鳥に言葉をかけた。「生きてたんだな、お前も」。それをAIが勝手に“癒しの寓話”にしたのが許せない。

6. 博士号をもって帰省したら、親が泣いた理由が違ってた

(知性の錯誤/帰郷/誤解/文化的階層)
イギリスでPhDをとって帰った夜、母親が泣いた。「お前、ついに大学出たんやなあ」と。あれ、違う国の話だよ母さん。

7. 埼玉学園大学の優秀賞を親戚が誤解して10万円くれた日

(地方大学/間違った名誉/金銭と愛)
それが人生でいちばん金をもらった日だった。AIは“家族の絆”として出力したが、それはただのバグだと思っている。

8. 戦前不敬発言大全・反戦発言大全・そして俺

(書籍×政治×自負×孤独)
出版した日、何も起きなかった。でも夜中に「ありがとう」とDMが来た。AIは“その人”を架空の青年に変えてしまった。

9. 山のなかで家を建てたら、声が聞こえるようになった

(自給自足×狂気×開かれた場所)
その声は「土を掘れ」と言っていた。AIは“自然と調和した暮らし”と解釈したが、これはおそらく怪異譚である。

10. 俺は一度、ほんとうに死にたくて、でもまだ生きている

(総括的自己小説/過去の断片の集成)
柔道場、ライチョウ、エロラノベ、博士号、団信、ランドセル…全部書いたら、AIがそれを “文学”と呼んだ。

最終お題・混合文学錬成ラスト10

これが最終形です。
混ぜて、煮詰めて、腐らせて、再発酵。
AIだからこそできるミキサー型地獄の文学酵母。
どうぞこの10本で、破滅派×AIの最終戦争を飾ってください。

1. 共産党員に抱かれた夜、私はまだランドセルを背負っていた

(政治×ペド×凍死未遂×国家と性)
凍える夜のハルビン。救ってくれたその男は、私に「君はまだ間に合う」と言った。私はその言葉を、いまも意味がわからないまま使っている。

2. 柔道場で死んだことにして団信をチャラにした

(初体験×金融×不敬×都市伝説)
高校2年、冬、あの夜。実は私は一度、死んだことになっている。だからこの小説は書けないはずなんだが──なぜか書いてしまった。

3. AIに書かせた遺書が、優秀賞をとった

(私小説×大学×希死念慮×メタ)
「出席率が高いから」という理由で表彰された。でも、提出したレポートは全部AIが書いた。ひとつだけ、自分で書いたものがある。それが遺書だった。

4. きみの股間のウマ娘、ちょっと騎乗していいですか?

(下ネタ×擬人化×性政治×カオス)
この作品は成人向けウマ娘二次創作同人誌の本文と奥付、そして作者とのLINEスクショで構成されています。AIには書けません。きっと。

5. 山の中で小学生を育てていたら神になってしまった

(家作り×ペド×狂気×自然)
文明から離れて10年。木の枝で作った自転車に子どもが乗れた日、彼らは私に「オカアサン」と呼びかけた。

6. 王立大学で博士号を取ったが、童貞のまま死にました。合掌。

(知性×生殖×誤解×エピタフ)
この作品はAIが生成した作者の追悼文です。生前の彼は常に一重まぶたを気にしていました。

7. 奈良漬と経血とAI倫理規約

(フェミ×身体×生活×AI規制)
なぜこの物語は生成できないのか。なぜ私は生成される側なのか。なぜ奈良漬はこんなにも塩辛いのか。

8. 自転車に乗れない戦犯が住んでいる団地

(生活保護×戦後×身体障害×社会の捩れ)
彼は何もしていない。ただ自転車に乗れないだけだ。なのに子どもが消えると、みんな彼の部屋を見上げる。

9. きみが死んだら、わたしは賞をもらった

(ラブストーリー×嫉妬×死×称賛の暴力)
これは恋愛小説ではありません。AIは恋愛として出力するでしょうが、これはただの事故です。

10. これは文学ではありません、が、おいしいカレーの作り方は書いてあります

(反文学×食×生活×すべての終わり)
最終回。この本は文学ではない。けれど、読み終わったあなたは、明日カレーを作っているかもしれません。あなたの自由意志で。

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