『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)が大ヒットとなっている書評家・三宅香帆と、新刊『就活闘争20XX』(太田出版)など近年学歴と性欲の世界を書き続けている作家にして破滅派同人・佐川恭一による対談が、集英社オンラインで前後編に分かれ公開された。

「就活の仕組みが適当すぎはしないか?」「就活はうまくいったけど、肝心の仕事はさっぱりダメ」受験、就活、出世競争……京大文学部の二人が激化する競争社会にツッコミ「これ、なにやらされてるんやろ?」【三宅香帆×佐川恭一対談 前編】 | 集英社オンライン | ニュースを本気で噛み砕け (shueisha.online)

京大文学部卒でありまさに文学に向き合い続けているという大きな共通点を持つ二人が、近年の学歴・競争社会について、自らの経験やコンプレックスも交え踏まえながら語っていく。三宅は、まだ佐川恭一が広く知られていなかった頃(『ダムヤーク』『サークルクラッシャー麻紀』など)から佐川恭一を追い続けているという文学遍歴も披露している。書評家と作家という立場から、文学・仕事・学業への向き合い方そして競争社会へのツッコミが赤裸々に語られる対談となっている。是非ご覧いただきたい。

また、三宅香帆も読んだ『サークルクラッシャー麻紀』とその増補版『シン・サークルクラッシャー麻紀』は破滅派から好評発売中である。是非こちらも読むと、対談をさらに深く理解できること間違いなしである。