昨年度の、大河ドラマに準主役扱いでお演技を披露した、或るジャパニーズ・ポップ歌手が、『戦国ロック』なる新ジャンルを、開拓すると叫んでいるとの事(らしい)。

 なんでも彼、最近は自身が配役を得た、その武将の生まれ変わりだと周囲に(真剣に)語り、自宅では髪を伸ばし、髭を生やし、和服姿で、毘沙門天とも問答していて、そこで、自身の歌謡曲活動でも、バンド・メンバーには全員にヨロイで身を包ませ、己は琵琶を掻き鳴らし、シャウトするという。

 そうして、例えば、そのドラマでも成りきっていた、講談が出処の有名な台詞、「運は天にあり、ヨロイは胸にあり」 と、彼が絶叫すれば、今度はファンに、「手柄は足にあり」 と返させ、最後に自身が、「死なんと戦えば生き、生きんと戦えば死するものなり」 と、鼓舞して呉れるとの事(これまた、らしい)。

 多分、彼のファンは、音楽性ではなく、その容姿目当てで彼を御贔屓にしているのだろうが、この『戦国・ロック』すらも味わい、「いやー、恰好イイ! 最高だわ」 と言うのなれば、当方それは、「……、バンザイ!!」 と、もはや、肯定するしかない。自ら情報を追う事は流石にしないが、この先、『戦国・ロック』がどうなるのかは、伝わって来る範囲で気にはしたいと思います。

 いずれ、二十円ぐらいでライヴ(判りやすく、決起会とでも呼ばせるんだろうか?)が見られるのなら、是非、参加したいとも思っています。

                                              感人 拝