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柘榴 一色孟朗(著)

  1. 完結済み ( 2025 年 8 月 30 日 〜 2025 年 9 月 27 日 )
  2. 5 作品収録
  3. 7,207文字(400字詰原稿用紙19枚)

Authors & Editors 執筆者一覧

一色孟朗

一色孟朗 著者

掌編〜短編ばかりです
幻想怪奇を書きます

Works 収録作一覧

  1. 一色孟朗

    1. 柘榴(一)

    • 小説
    • 1,601文字
    • 2025 年 8 月 30 日公開

      ヤア、こんにちは。こんなところに都会的な人だあなんて珍しくってつい話しかけてしまいましたよ。ホウ、御友人の見舞いに向かわれるのですか。お優しいことだ。ナニ? 貴方が怪我をさせたの、ああ、それは、お気の毒…… […]

  2. 一色孟朗

    2. 柘榴(二)

    • 小説
    • 1,236文字
    • 2025 年 8 月 31 日公開

      戦後間もない頃。父は義弟、エエト、私の叔父と一緒にシベリヤから奇跡的に故郷に戻ってこれました。しかし、父は右腕を肩から丸ごと吹き飛ばされ、叔父は閃光弾で目を焼かれちまっていて。御上は英雄だともてはやしてはい […]

  3. 一色孟朗

    3. 柘榴(三)

    • 小説
    • 998文字
    • 2025 年 9 月 7 日公開

     私が小学校から戻った日のことでした。庭がひどく騒がしかったので、不思議に思って玄関に荷物を置いて様子を見に行ったんです。なんとね、丁度父が池の鯉を掴み投げているところに遭遇したんです。母の足元でもがいている数匹の錦鯉た […]

  4. 一色孟朗

    4. 柘榴(四)

    • 小説
    • 1,134文字
    • 2025 年 9 月 11 日公開

    父は傍らのブリキ缶を寄せるとその蓋を開け、中からボロ布に包まれた小さな何かを取り出すと、膝をついてそれを穴に丁寧に入れ土を被せたのでした。あれほど丁寧に扱うなんてよほど大事なものに違いない、私は身を乗り出してその正体を確 […]

  5. 一色孟朗

    5. 柘榴(五)

    • 小説
    • 2,238文字
    • 2025 年 9 月 27 日公開

    丘を駆け上がると暗がりの中にボンヤリとねじ曲がった柘榴の木が見え、その傍に人影もありました。遠目からでも父だと私は確信して呼んだんです。しかし、父は振り返りもせず、ただ柘榴の傍らで揺れているだけでした。 息を切らしながら […]

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