編集者・著述家として知られる松岡正剛が、8月12日、都内の病院で肺炎により死去した。80歳だった。Webサイト「セイゴオちゃんねる」が21日明らかにした。

1944年、京都市生まれ。高校在学中から学生新聞などの編集を行っていた。早稲田大学中退後、友人らと工作舎を設立し、1971年に雑誌『遊』を創刊、各界で大きな注目を集めた。1987年には株式会社編集工学研究所を設立し、多分野の情報を組み合わせて発信する「編集工学」を提唱している。

2000年には、書評Webサイト「千夜千冊」で連載を始め、2024年7月までに1850冊を紹介していた。また、イシス編集学校を設立し、校長として後進の育成にも努めていた。近年も角川武蔵野ミュージアムの館長への就任や、Youtubeチャンネルを開設するなど多彩な活動を行っていたが、「セイゴオちゃんねる」によれば、幾度かの癌再発に見舞われていたという。