埼玉県北本市の個人書店「小声書房」が主宰する「第3回小声賞」候補作品が発表され、大木芙沙子「うなぎ」が収録された『水都眩光 幻想短篇アンソロジー』(文藝春秋)が候補にあがった。

 芥川賞・直木賞の発表日に併せ、半年の間に刊行されたアンソロジーのなかでベスト作品を発表する。第二回では、『そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー』(国書刊行会)が受賞した。第3回は2023年6月1日~2023月11月31日刊行分が対象。

 候補となったのは、『水都眩光』のほか、『palmstories あなた』(palmbooks)、『鍵のかかった文芸誌』、『鬱の本』(点滅社)、『砂漠の林檎 イスラエル短篇傑作選』(河出書房新社)の五作。

 受賞作品は来年1月17日の夕方頃に発表される。